おぶなより

世界平和の祈りに寄せて

180_原仏11ー2

二 尼僧の告白

お釈迦さんのお弟子さんの告白の女性版です。

私個人の感覚かもしれませんが、○○○尼とすると、何となく呼びつけ、呼び捨て、あるいは、お前、と言っているようで気が引ける(自分でもなぜだか理由がわからない)ので、○○○さんと書かせて頂きます。

中村さんの本では、キサー・ゴータミー尼の告白、のように小見出しがついて書かれているのですが、私にはどうにも抵抗があるので、キサー・ゴータミーさんと表記させて頂きます。

この○○○さんのほうが、もしかしたら、彼女達にとっては失礼に当たるのかもしれませんが、どうかお許し下さい(彼女達にも許しを乞う意味も込めて)。

また、ここに書かれている例は、ちょっと漠然としていてわかりにくく、もう少し踏み込んだ内容説明がないとわからないよ、といったものがいくつかあります。(*)

女性特有の事情があり、あまり暴(あば)き出すのは良くない、思いはかるべきだ、となるのかもしれませんが、あのような書き方では、少なくとも私にはまったくわかりません。

私の程度が低いことにかんがみて、私にわかるような内容を書けば、どなたにも(私よりも水準が絶対上だから)必ず楽々と読んで頂けるはずだ、と考えてこのブログを書いています。

なので、女性については、中村さんの本を通読した時に、落合誓子著_女たちの「謀叛(むほん)」ー 仏典に仕込まれたインドの差別_という本を買ってあります。

パラパラ見た限りでは、この人は、ちょっと業想念にとらわれているな、とは感じましたが、とにかく、女性に関してそこそこ詳しく書いてあることには間違いない。

もし、般若経まで、何とかたどり着くことができて、余力があったらその前にこの本を見てみたいと思っています。

さて、まず、キサー・ゴータミーさんです。

彼女はサーヴァッティー市(舎衛城)の貧しい家に生まれ、痩(や)せていました。それで、名前が、キサーは痩せたという意味、ゴータミーはゴータマ姓の女性という意味、から、そのように呼ばれていたとされています。

彼女はわが子の遺体を抱いて、「ああ、私の子を失ってしまった。私の子を返して下さい。私の子に薬を下さい」と泣きながら町を歩き回っていた時に、お釈迦さんに「いまだかつて死人を出したことのない家から芥子(けし)の粒をもらってきなさい」と言われます。

彼女は家々を回りましたが、どこに行っても、「死人を出したことのない家」などないことを知り、人生の無常に気づいて出家したとされています。

「婦女の身であることは苦しみである」と、丈夫をも御する御者(ブッダ)はお説きになりました。
(他の婦人と)夫をともにすることもまた、苦しみである。
また、ひとたび、子を産んだ人々も(そのとおり)であります。
か弱い身で、みずから首をはねた者もあり、毒を仰いだ者もいます。
死児が胎内にあれば両者(母子)ともに滅びます。

(二一六 ー 二一七)

婦女の身であることは苦しみである・・・。

何か、男は偉くて苦しみがなく、女性は女性の性別であるというだけで、苦しむのが当たり前だ、と上から見下した暴言、傲慢な発言ととれなくもない。

この文面だけ見ると、マズイ発言じゃないのこれ?と思ってしまいます。

ここで、書かれている他の尼さんの例でも、ああ、お釈迦様、お説ごもっともです、ははーっみたいな感じに読めるけど、現代の普通の女性が先入観なく見たら、これは、まず、カチンとくるんじゃないですか?

現代の女性は、実態はともかく、男女同権だと思っているだろうし、ほとんどの人が唯物論者なのだから、何かしらそれなりの理屈をつけないと、納得しないと思うんですよ。

ましてや、性差(ジェンダー)にうるさい人が見たら、噛みつくのは必定ではないですか?

お釈迦さんが偉いのはわかるけど、もう少し、詳しく踏み込んだ説明がないと、現代では通用しにくいのではないですかね?

なので、ここは、とりあえず、間違っているかもしれませんが、勝手ながら、私の考えを当てさせて頂きます。

私達肉体人間は、主として修行のためにこの世に生まれてきます。

地球さんという惑星開発を通して、神様の世界をこの三次元の物質世界にあらわすために、肉体という粗い物質波動の中に入り込むことで、活動をしていきます。

本体は、あくまでも、神様の分霊(わけみたま)という微妙な波動の霊魂魄です。

これが、肉体を得て、様々に生きていくことになります。ただ、この物質世界で生きていくために、自己保存の本能、生殖の本能といった、本来ならばなかったものを、付加された。

これによって、本来なら神様の分霊としてはなさなかった、真善美に悖る想念と行為をすることになってしまった。

これは神様の分霊、つまり、神様としては、あってはならないものであるから、清算して、消し去らなければならない。

魂である霊魂魄についた、いわば、汚れを落としていかなければならなくなるのです。

肉体人間としての寿命はおそらく 100 年以下なので、輪廻転生という、生まれ変わりを通して、何度も汚れのついた霊魂魄を磨き、きれいにしながら成長させていくことになる。

ただ、輪廻転生を繰り返し、真善美に悖る業想念による行為を繰り返すうちに、自らが霊魂魄、神様の分霊であることを忘れ果てて、人間は肉体なんだ、この肉体こそが人間なんだ、という思いが、しみついてしまった。

そうして、その肉体維持のためには、どうしても、自らの身の保存をはかり、自らの子孫のみを繁栄させるように、資源の奪い合いを繰り返し、ますます、真善美に悖る業想念による行為を繰り返し、その清算を増やさざるを得なくなってくる。

その清算は、ほとんどが、現世(今生とも言う)の生涯の中でなされず、来世以降に持ち越して清算するという、隔世を経て清算するという、肉体人間観が染みついている私達には、きわめてわかりにくい形でなされることになっている。

すぐにバチが当たるとか、ブーメランなどという場合は、ほとんどないように。

だから、本当にこの世はデタラメきわまるものに見えて仕方がない。

もちろん、いい人もたくさんいるけれど・・・。

そして、その清算とは、真善美に悖る業想念による行為に対応する形で、あがない、償(つぐな)いとして、負の形であらわれてくることになる。

それが、病気、争い、貧乏、苦労の、病、争、貧、苦となってあらわれてくるんです。

現世で、過去世の因縁によりなしたものでない限りは、今生でデタラメの限りを尽くせば、来世以降にそれ相応の償いをしなければならなくなってくる。

ただ、これらの法則そのままだけでは、あまりに積もった真善美に悖る業想念による行為のあがないで、地球さんさえも滅びかねないほどになる。

不幸、災難の嵐、戦争の嵐、天変地異の嵐では、地球さんが滅んでしまう。

あるいは、滅ばないまでも、人類自体が滅亡してしまう。

それでは、地球さんという惑星の開発、地上天国化の成就という前提が壊れてしまうから、神様は、救済の神様である、守護神さんと守護霊さんを遣わして、私達の業想念を、この世での具現化の前に、浄めて消し去ることで、救って下さっている。

夢を見ることもそのうちの一つ。

守護霊さんが、これからあらわれてくる負のあがないを、わからない形に変えて、見せることで、具現化の前に、あらかじめ消し去って下さっている。

ただし、こうしたことは、守護神さんと守護霊さんの裁量の範囲内で。

長くなりました。すみません。

で、女性の場合、おそらく、この真善美に悖る業想念による行為が多い、業が深いので、女性としてたくさんの苦労をしていくことになる。

女性は強いですよ。男性よりもはるかに図太くて、たくましくて、したたかです。

こんな人達に、男性のような力や暴力を持たせるのは大変じゃないですか。

反対に、男性はどんなにカッコつけても、いきがっていても、案外もろいし、自尊心もボキッと折れやすい。弱いからこそ、神様は力を持たせた、そう思うんですよ。

女性は、生理、妊娠、出産も大変ですよね。私は男なのでわからないけど、生理も重い人は本当に女性に生まれたことを呪うほどつらいらしいし、妊娠ももちろん大変、出産も場合によっては命懸けと、本当に大変な宿命を背負わされるように思うんです。

ただ、これだとあまりにも厳しすぎるので、神様は、女性には男性には絶対にない、固有の美しさをいくつもそなえさせたと思うんですよ。

神様は、そのようにすることで、絶妙なバランスをとっている。

だから、女性はその生き方、あり方によっては、誰でも輝いて生きることができる。

それを、世間一般の商売をからめた唯物論(コマーシャリズムってやつですか?)で完全に押し潰されて、きわめて狭い範囲でしか、魅力を訴求できないようにさせられている。

こんな風に考えています。

だから、こうしたことを煎じつめて、一言で乱暴に言ってしまうと、ああなる、と考えます。

何か、かなり長くなってしまったので、続きは次回以降とさせて下さい。

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(*)漠然~ばくぜん~ぼんやりとして、とりとめのないさま。はっきりしないさま。

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①追記: 2024/04/13 17:16
②追記: 2024/04/13 17:19
③追記: 2024/04/13 17:22
〜訂正内容〜

上記複数回にわたり、本文を加筆・訂正しました。