おぶなより

世界平和の祈りに寄せて

733_ひしみー154

10 初めて法輪を転ず

・人生の羅針盤としての戒

前回 ( 732_ひしみー153 ) の続きです。

今回は、仏教の五戒について、宗教の素人、仏教の素人のごく普通の感覚を交えて、勝手に書いていきます。

手元にある、仏教について書かれた 20 冊弱の仏教に関して一般的に書かれた書物(大蔵経の第 1 巻は除く)には、五戒について詳細に解説してあるものはないので、あくまでも素人の視点から、見ていくということで・・・。

なので、言ってみれば、以下に書く五戒についての解説(?)は、素人の雑談としか思われないでしょうから、仏教について厳密に知りたい人は、時間の無駄になると申し訳ありませんので、このページを閉じて下さい。

ということで、仏教の五戒について書いていきます。

1.不殺生戒~ふせっしょうかい~殺すなかれ。要するに、生き物を殺してはならない、ということ。人間はもちろんのこと、動物や昆虫にまで至る。

既に、 ( 622_ひしみ-044 ) その他で触れたように、お釈迦さんは、最後の旅路で、道端(当時は自然の荒れ野そのままのかなりの荒れたデコボコ道を歩いていたと思われる)の虫を踏み潰して、殺してしまわないように地面を見ながら、しかも虫を踏んでしまっても、衝撃を少しでも緩和させるためか、裸足で歩いていたとされている。

生きている動物などを死なせてしまったら、もう二度と甦らせることはできない。

これはおそらく、動物の魂魄(肉体人間だけは神様の分けられたお命を霊として特別に頂いているので霊魂魄)にある霊線が切断されてしまい、二度と神様の命の息吹きが通わないようになってしまったからだ、と思われる。

肉体人間が、死んだと思っても生き返ることがあるのは、霊魂魄と肉体を結んでいる霊線が切断されていないから、甦ることができるものと考えられる。

とにかく、虫も殺してしまったら、甦らせることはできないのだから、その命を大切にしよう、ということですね、これは。

これはどういうことかを、私なりに再解釈させてもらうと。

世の中のありとあらゆるもの、中でも、昆虫や動物や肉体人間は、神様の命の息吹きを吹き込まれているからこそ、生物として生きていると考えられる。

これがなくなってしまったら、昆虫の身体、動物の身体、肉体人間の身体は、あたかも脱け殻のようになってしまい、次第に干からびていき、物質に帰してしまい、二度と生命体としての昆虫や動物や肉体人間として生きていくことはできなくなってしまう。

つまり、昆虫や動物や肉体人間を殺してしまうことは、神様の命の息吹きを吹き込まれて、神様に生かされている生物の命を、こちら側の都合で、何らの恣意があるなしにかかわらず、勝手に遮断してしまうことに他ならない訳です。

神様だからこそ造り出した昆虫や動物や肉体人間を、
神様によって生物として生かされている昆虫や動物や肉体人間を、
言い換えれば、神様の命の息吹きを吹き込まれてしか生きることのできない昆虫や動物や肉体人間を、
神様の何の許可も取らずに、勝手にその命を断ってしまってもいいものなのか、
この世に、お互い神様に造り出された生物同士としての存在なのに、私達肉体人間(神様の分けられたお命を頂いてこの世に天下り、輪廻転生を通して数々の業を積んでしまった悟りを開けない、神性をあらわすにはほど遠い、ごく普通の私達肉体人間)の都合だけで、神様に造り出された他の生物を身勝手に殺してしまってもいいものなのか、
という話になるんですね、これは。

突き詰めて考えると。

だから、生物としての昆虫や動物や肉体人間を、無意識的にでも、もちろん、恣意的にでも殺してはいけない、という話になるんです。

神様によってしか生きていけないものを、
神様にしか、生殺与奪の権限がないはずのものを、
私達にその権限があると思うのは、おこがましいし、傲慢でもあるし、不遜でもあるし、越権行為もはなはだしい、ということになるからなんですね、これは。

普通、一般的な仏教の書物や仏教の先達のお話などではまったく出てこない、ましてや、唯物論的にしか仏教をとらえず、神様を否定する人達の話が、どんなに「殺すなかれ」と、説いていても、わりきれずモヤモヤした感じを残してしまうのは、ここまで話を掘り下げていないからなんですよ。

私達各人の深層にある神意識にまで届いていないから。

だから、神様の存在を否定したまま、いくら「殺すなかれ」と説いても、本当の説得力がない、中途半端なものにしかなっていないように思えて仕方がないんですよ、悪いけど。

ちょっと長くなったので、今回はここまでとします。

ご了承願います。

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①追記: 2023/12/07 23:46
②追記: 2023/12/07 23:50
③追記: 2023/12/08 00:00
④追記: 2023/12/09 19:10
⑤追記: 2023/12/11 02:43
〜訂正内容〜

上記複数回にわたり、本文を加筆・訂正しました。