おぶなより

世界平和の祈りに寄せて

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

187_原仏12ー1

Ⅱ 人生の指針第一部 人生の指針第一章 ブッダのことばー「スッタニパータ」 (2)ここからになります。その前に、勝手ながらちょっと前置きをいくつか書かせて頂きます。私は、自分の決定的な能力不足より、内容の理解が十分にできないという理由のためではあ…

186_お詫び

申し訳ございませんでした。取り急ぎ、このブログを読まれたことのある方と中村さんにお詫び致します。執著についてです。執著そのものは仏教語で、現代語なら執着(しゅうちゃく)のことを言います。執著は「しゅうじゃく」と読みます。意味は、以下の通りで…

185_表面

すみません。本来なら、前回の続きで、Ⅱ 人生の指針 から始めなければならないのですが、ちょうど区切りもいいので、また、息抜きをさせて頂きます。息抜きは、一週間に 1、2 回程度にしようと思っていたので、以前の ( 177_願い - おぶなより ) からは、ま…

184_原仏11ー 6

前回 ( 183_原仏11ー 5 - おぶなより ) の続きです。二 尼僧の告白 の締めくくりになります。ここに出てくる、イシダーシーさんが、また、わかりにくいんです。中村さんは、具体的に述べられていて、胸に迫る云々としていますが、私には、どうにも煮え切らな…

183_原仏11ー 5

前回 ( 182_原仏11ー4 - おぶなより ) の続きです。次は、アンバパーリーさんの告白です。彼女は元遊女です。今まで見てきた、Ⅰ 釈尊の生涯 の、序章 原始仏典へのいとぐち の、第三章 最後の旅ー 「大パリニッバーナ経」の、二 最後の旅路に出てきました。お…

182_原仏11ー4

前回 ( 181_原仏11ー3 - おぶなより ) の続きです。次は、アッダカーシーさんの告白です。彼女は元遊女です。遊女とは、何がしかの対価(この場合はお金)と引き換えに、自らを求めてきた射精欲求を満たしたい男性に身体を提供し、生殖にも結びつくセックスをさ…

181_原仏11ー3

前回 ( 180_原仏11ー2 - おぶなより ) の続きです。前回取り上げた、以下についての中村さんの解説は、たった二文しかありません。「婦女の身であることは苦しみである」と、丈夫をも御する御者(ブッダ)はお説きになりました。 (他の婦人と)夫をともにするこ…

180_原仏11ー2

二 尼僧の告白お釈迦さんのお弟子さんの告白の女性版です。私個人の感覚かもしれませんが、○○○尼とすると、何となく呼びつけ、呼び捨て、あるいは、お前、と言っているようで気が引ける(自分でもなぜだか理由がわからない)ので、○○○さんと書かせて頂きます。…

179_原仏11ー1

Ⅰ 釈尊の生涯 の 第四章 仏弟子の告白・尼僧の告白ー「テーラガーター」「テーリーガーター」 です。一 仏弟子の告白男性のお坊さん、それも長老の告白集です。テーラは教団の長老(男性のお坊さん)を、テーリーは長老の尼僧(にそう)(女性のお坊さん)を、ガー…

178_原仏10ー8

前々回 ( 176_原仏10ー7 - おぶなより ) の続きです。第三章 最後の旅 ー 「大パリニッバーナ経」の締めくくりです。三 臨終お釈迦さんは苦しみながらも、なおも旅を続け、当時は大河であったヒラニヤヴァティー河を渡ろうとします(以下、段落分けなどの改変あ…

177_願い

Ⅰ 釈尊の生涯 を、 序章 原始仏典へのいとぐち 第一章 誕生と求道ー「スッタニパータ」 (1) 第二章 悪魔の誘惑ー「サンユッタ・ニカーヤ」 (1) と、見てきて、今は、 第三章 最後の旅ー 「大パリニッバーナ経」 この大詰めの前ですが、勝手ながら、また、息抜き…

176_原仏10ー7

前回 ( 175_原仏10ー6 - おぶなより ) の続きです。お釈迦さんが、この世は美しいものだし、人間の命は甘美なものだ、とした後の続きになります(段落分けなどの改変あり)。「さあ、修行僧たちよ。 わたしは今お前たちに告げよう、 ー もろもろの事象は過ぎ去る…

175_原仏10ー6

前回 ( 174_原仏10ー5 - おぶなより ) の続きです。中村さんは、お釈迦さんがヴェーサーリーを去るにあたって、我々にとって胸に響く感懐を残した、この世を去り、皆と別れるとなると、今さらながらにこの世の美しさに打たれて、恩愛の情に引かれている、とし…

174_原仏10ー5

前回 ( 173_原仏10ー4 - おぶなより ) の続きです。お釈迦さんは、ヴェーサーリーにしばらくとどまり、雨期に入ります。そこで、彼は病気にかかります。回復はしましたが、年齢は 80 才です。彼は、寿命のことを意識したのでしょう。ところで。当時の平均寿命…

173_原仏10ー4

前回 ( 172_原仏10ー3 - おぶなより ) の続きです。パータリプトラですが、中村さんの推定によると、以下のようになっています。マガダ王朝が、いまだインド全体を支配しないうちは、山脈に囲まれた火山跡のような難攻不落な城塞であった王舎城のような場所は…

172_原仏10ー3

前々回 ( 170_原仏10ー2 - おぶなより ) からの続きです。王舎城を出発した釈迦は、最初にナーランダーに立ち寄りました。そこでは、マンゴーの林の中で過ごし、修行者に法話をしました。ナーランダーには、仏教寺院が 5 世紀頃からと非常に早くつくられ、や…

171_お断り3

ブログの内容の両建てにする書き方についてです。一つは、宗教色、善意(悪く言うと建前)一辺倒押しの、綺麗事のものの見方。今一つは、韓非(かんぴ)色、悪意一辺倒押しというか、肉体人間としての自己を中心とした、冷酷なまでの利害得失計算を徹底させるも…

170_原仏10ー2

前回 ( 169_原仏10ー1 - おぶなより ) で、この経典は、お釈迦さんの死に直面した場面やその直近の経緯からでなく、違う話から始まっていると書きました。実は、これは私の個人的な勝手な想像なのですが、お釈迦さんの 80 才、寿命をまっとうした年齢ですね、…

169_原仏10ー1

これまで、 Ⅰ 釈尊の生涯 を、序章 原始仏典へのいとぐち第一章 誕生と求道ー「スッタニパータ」 (1)第二章 悪魔の誘惑ー「サンユッタ・ニカーヤ」 (1)と、見てきました。 これからは、第三章 最後の旅ー 「大パリニッバーナ経」に入ります。一 旅立ちまでまず…

168_原仏9ー8

神々の存在の位置付け以外に、一つ引っかかているものがあるので、これについて触れます。それから、次に進みます。お釈迦さんが、梵天の頼みを受けて、悟りを得た修行者、まあ、ブッダ(仏陀)の目で世の中を、特に、世の人々を見渡して、教化を決意し?(哀れ…

167_諦観2

この頃は、いつも、仏教のお堅い話ばかりになっているので、たまには違うことを書かせて頂きます。・諦観~ていかん~①はっきりと本質を見極めること。 ②俗世の欲望をあきらめて、超然とした態度でいること。 (用例)人生を諦観する。・超然~ちょうぜん~物…

166_原仏9ー7

Ⅰ 釈尊の生涯 を、 序章 原始仏典へのいとぐち 第一章 誕生と求道 ー「スッタニパータ」 (1) 第二章 悪魔の誘惑 ー「サンユッタ・ニカーヤ」 (1)今まで見てきた、上記の中で、神様や悪魔など、特に神様がどのような位置付けであるかを、一応、振り返っておこう…

165_原仏9ー6

前回 ( 164_原仏9ー5 - おぶなより ) のサンユッタ・ニカーヤにある 第七篇 第二章・第四節の、子のかたちをした悪鬼、の話について雑記します。あそこに出てくる老いたバラモンの男性を、「老いた父親」とします。あの話での、お釈迦さんのやり方についてで…

164_原仏9ー5

これまで、Ⅰ 釈尊の生涯 を、 序章 原始仏典へのいとぐち 第一章 誕生と求道ー「スッタニパータ」 (1) 第二章 悪魔の誘惑ー「サンユッタ・ニカーヤ」 (1) と見てきました。中村さんの本では、この締めくくりに、サンユッタ・ニカーヤにある、様々な教えの中の…

163_原仏9ー4

三 梵天の懇請 その2 です。前回 ( 162_原仏9ー3 - おぶなより ) に関しての雑感みたいな内容です。仏教が大好きで、すごく素直で生真面目な人は、お読みになった場合に、ん?と引っ掛かるところがあったかもしれません。不愉快まではいかなくとも、何を言っ…

162_原仏9ー3

三 梵天の懇請(*1)ここでは、ちょっと、本の内容の運びがわかりにくいので、勝手に書き換えさせてもらいます。かなり、乱暴で、大雑把な書き方になりますが、ご容赦下さい。釈迦も、尊師とか、世尊とか表記されますが、面倒なので、以下、引用以外は、すべ…

161_お断り2

ちょっとまた、お断りしておきたいことがあるので、以前書いたことも含めると重複する部分もありますが、ここに書かせて頂きます。内容については、あくまでも、私の個人的な独断と偏見にもとづくことは、あらかじめご了承下さい。お願い致します。1.霊的な…

160_原仏9ー2

二 娘たちの誘惑前回 ( 159_原仏9ー1 - おぶなより ) では、悪魔が大きな蛇の王様の形をとって、お釈迦さんを恐怖で屈服させようとしたことを取り上げました。いわば、脅しとすかしのうちの脅しですね。次は、すかすというか、欲につけこむ形での誘惑で、お釈…

159_原仏9ー1

Ⅰ 釈尊の生涯 第二章 悪魔の誘惑 ー 『サンユッタ・ニカーヤ』 (1) からです。一 蛇の誘惑前に ( 152_原仏8ー2 - おぶなより ) で、神々や悪魔などを、その存在を否定してしまう、あるいは架空な想像上の産物としての存在とする、もしくは単なるたとえ話での…

158_原仏8ー8

前回 ( 157_原仏8ー7 - おぶなより ) の補足です。前回までで、一応、第一章 誕生と求道 ー 『スッタニパータ』(1) を終わりにはしました。が、そこで書いた、輪廻転生などについて、ちょっと書き足した方がいいかな、と思うことが出てきたので。私達肉体人間…