おぶなより

世界平和の祈りに寄せて

203_原仏12ー16

前回 ( 202_原仏12ー15 - おぶなより ) の続きです。

Ⅱ 人生の指針 第一部 人生の指針
一 真理について
二 慈悲について
三 解脱について
四 幸福について

四 幸福について の続きになります。

なお、便宜上、
本でなされている内容及び解説を、(A) と記します。
また、私の文を (B) と記します。
あらかじめ、ご了承頂きますよう、お願い申し上げます。

学ぶところ多く、技術を身につけ、身をつつしむことをよく学び、ことばかみごとであること、 
ー これがこよなき幸せである。

父母につかえること、妻子を愛し護(まも)ること、仕事に秩序あり混乱せぬこと、
ー これがこよなき幸せである。

(二六一 ー 二六二)

(A) これは、現代人でもこのとおり心がけねばならぬことですね。

(B) 何か、修養の話みたいですね。

よく学び、勉学や仕事の向上に励み、思い上がらないようにして、態度にも十分に気をつけながら、乱暴な言葉や汚い言葉を使わない。

しかも、こうありたい、と思いながら、実行に移せる境涯にある。

これは、ありがたいことである。

苦労に苦労を重ねて、経済的な事情で優秀とされる学校や会社に通うこともままならない、厳しい境遇の人もいるかもしれない。

当たり前に、学校や会社に通える健康体があり、家がある。これだけでもありがたい人もいるかもしれない。

世の中は広いから、中々、わからない。

そして、このようにありがたい境涯にあった上で、決して傲慢になるなどの思い上がることもなく、周囲の人々とも調和を保った、つつがなく穏やかな日常を過ごせている。

自らも、よくありたいと努力して、その努力がそれなりに報われて、よき人間関係も保てている。

これはありがたいことである。

前回も書きましたが、その人の持つ過去世からの因縁によっては、このようにありたいと願っても、そのための努力をしても、必ずしも叶うとは限らない場合があるからです。

だから、ありがたい。

言葉が見事であるとは、言葉が真善美に悖らない、適(かな)ったものである、ということでしょう。

行為、すなわち、言葉を発する以前には、想いがありますから、この想いが、真善美に悖らないものであることになります。

こうした想いに基づく言葉は、その人自身、そして、周囲にもいい影響を及ぼしていくことになります。

なぜならば、真善美に悖らない、適う、ということは、神様のみ心に適うものであり、自然と世の中を明るく穏やかな方向に向かわせるものであるからです。

( 想念→行為 ) の順で、想いは実現して、あらわれてきます。

そして、言葉には、響き、もっと言ってしまうと、波動があるのです。

力があるのです。

従って、何気なく、汚れた言葉を使っていると、だんだんに、自分のまわりをとりまく環境や雰囲気が、悪い方向に向かいがちになる。

これは、どなたでも、ご経験済みのことだと思います。

だから、よき言葉を発すること、その大前提としてよき想いを持つこと、自らの心を平坦に、穏やかに、明るく保つように心がけること、そうして、(過去世からの因縁により)これが難しい境遇にある場合には、世界平和の祈りと守護霊さんと守護神さんへの感謝行をすることで、少しずつ、境遇をよき方向に向かわせるように、ご努力頂きたいと考えています。

父母に仕える、つまり、親孝行ができること、親が健在であること、そして、仮に親が病身に臥(ふ)せっていても親孝行をするための尽くせる環境があること。

これだけでもありがたい場合があります。

なぜならば、親孝行したい時には親はなし、のように、これから恩返しをしようと思ったとたんに親が亡くなったり、元から、幼少時から、親を早くに亡くし、孝行したくても、できない人がいるからです。

だから、父母に仕える=親孝行ができる境涯もありがたい。

お人によっては、過去世からの因縁によっては、ひどい親だ、という場合もあるかもしれません。こんな親に感謝などできるものか、と。

しかし、この世に生み出してくれたのは、間違いなく両親あってのものですし、ひどい親で厳しい環境におかれたのは、それなりの理由、すなわち、過去世からの果たすべき因縁があるために仕方がない面があるのです。

病気も不幸も災難も、本当につらくて、中々、納得も感謝も、そう簡単にはできないのですが、世界平和の祈りと守護霊さんと守護神さんにすがりつき、何とか少しでも、境遇を改善する努力をすることをお願いしたいと考えています。

まあ、私も神様を恨んだり呪ったりすることがあるので、偉そうなことは、とても言えない人間なのですが。

妻子を愛し守ることと、仕事をつつがなく続けられること、についても、同様に考えることができると思います。

長くなりましたので、ここで区切らせて頂きます。

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・修養~しゅうよう~学問を修め、徳性をみがき、人格を高めるよう努めること。

・徳性~とくせい~道徳的意識。道徳心

・境涯~きょうがい~この世で生きていく上でその人が置かれている立場・環境。身の上。境遇。

・境遇~きょうぐう~家庭環境・経済状態・人間関係など、その人が置かれた環境や状況。境涯。

・悖る~もとる~道理にそむく。反する。

・適う~かなう~①求められた内容を満たす。あてはまる。うまくあう。
(用例)理に適う。時宜(じぎ)に適う。
②思いどおりになる。望みが実現する。
(用例)念願が叶う。叶わぬ恋。
③力が及ぶ。匹敵する。
(用例)彼に適う者はいない。

(参考)
適うは思うようになる、叶うは力を和合する意。③は、敵うとも書く。

・かなわない~やりきれない。我慢できない。
(用例)寒くてかなわない。

・かなわぬ時の神頼み~(普段は信仰心がないのに)思い通りにならない困難にあった時だけ、神様を頼みにすること。

・時宜~じぎ~時期が適当であること。ちょうどよいころあい。

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①追記: 2020/12/14 06:45
②追記: 2024/04/15 04:25
〜訂正内容〜

上記複数回にわたり、本文を加筆・訂正しました。