第 2 章 人間関係に気疲れする
.19.罪からは逃げられない
大空の中にいても、大海の中にいても
山中の洞窟に入っても
およそ世界のどこにいても
悪い行いの果報からは逃れられない。
(一二七) (第9章 悪 より)
佐々木さんによると、これは悪業の恐ろしさを説いたお釈迦さんの言葉だそうだ。
そして、この経文は、善の性質について述べた、(一二〇) と対になっているそうだ。
ちなみに、それは以下の通り。
善い行いの果報が熟すまでは
善人でも災いに遭うことがある。
しかし善い行いの果報が熟した時には
善人は幸いに遭う。
(一二〇) (第09章 悪 より)
この前者は、真善美に悖ることである業想念、中でも特に明らかに悪い想いと行いをしたら、絶対に逃れられないという意味でしょうね。
これらは、原則として、輪廻転生を通して、因縁=原因、と、因果=結果、として実を結ぶということでしょう。
後者は、この世に生を受けた肉体人間としては、通常は誰でも何かしら償うべき過去世の真善美に悖る業想念があるので、当然に今生において災いなどにも遭う可能性がある訳です。
しかし、真善美に悖らない良い想いと行いは、原則として輪廻転生を通して、この世で果報として実を結ぶ、すなわち、良いことや楽しいことや嬉しいといった幸せとして実を結ぶという意味でしょうね。
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①追記: 2021/09/04 11:00
②追記: 2021/09/10 09:28
〜訂正内容〜
上記複数回にわたり、本文と表題を訂正しました。