おぶなより

世界平和の祈りに寄せて

423_法悟28-25-2

第 4 週 人格の完成をめざす

4 豊かに生きられる唯一の条件

物惜しみする人は天界に行けない。
愚か者は布施を賞賛しない。
しかし賢者は布施に随喜(ずいき)し、
それによって彼は来世に幸福となる。

(一七七) (第13章 世の中 より)

気ままに書きます。

S さんのお書きになっていることを、おおよそまとめてみると。

まず、豊かさを考えるにあたって、肉体人間だけではなく、動物を含めた肉体を持たない幽界の餓鬼などまでをも含めた、あらゆる生命体について考えるように話を進めている。

そして、豊かさとは、生命体を支える援助があることだ、としている。

そして、その豊かさを支えるものは、元々、神様から個々の生命体に与えられている固有の体力や考える力を除いては(S さんはこれを明記していないけど)、外から与えられるものだ、としている。

仮に、これを外的援助と名づけるならば、豊かになるためには、この外的援助が必要だ、ということになる。

では、この外的援助を得るためには、どうすればいいのか。

このためには、外的援助を引き寄せるためのエネルギーが要(い)るとされる。

では、そのエネルギーを得るためには、どうすればいいか、というと、それは自ら布施という形で、身近なところから始めて、周辺その他に援助をしていくことだ、とされている。

そのための理解を助ける事例として、マザー・テレサさんのことが、挙(あ)げられている。

さらに、この布施に関しては、どうしても自らが豊かになりたいという利益を考えるという下心が混ざった不純物になる嫌いがあるので、この点には注意すべきだ、となっている。

そして、この不純物を布施から取り除くには、智慧さえあれば、なんとかなるよ、となっている。

加えて、人助けの行いそのものに、喜びを見出だせるようにすれば、この欲の汚れという不純物は取り除ける、ともしている。

これ、だいぶ前に書いたことがあるので、繰り返しになりますが、また、書かせて頂きます。

いつも書いている、大前提のことも含めて。

またか、と感じる方もおられるかもしれませんが、お許し願います。

私達肉体人間は、神様の分け命、分霊を本体としています。

肉体人間としてこの世にあらわれているけれど、その本体は、本質は、神様の分けられた命そのもの、になります(証明できないけど)。

ということは、肉体をまとい、この世を生き抜いていくために、自己保存の本能を与えられ、あまたの輪廻転生を重ねたために、どんなにエゴ優先の生き方が染みついてしまっていても、本来は、皆、神様の子供としての兄弟姉妹ということになります。

ということは、お互いに、愛し合い、慈しみ合い、助け合い、協力し合って、この世をよりよきもの、引いては、神様の世界に近づけていくように、進化・向上していくべき存在である、ということになります。

これが、本来のあり方だと。

となると、ギブアンドテイクだの、何だのをこえて、皆が互いに助け合い、協力し合い、などなどをしていくことは、当然となるし、人様を愛することも、尽くすことも、ごくごく、自然なこと。

自らへの見返りを期待する利害得失計算などの邪心、S さんのいう下心である、心の不純物を取り除くも何もなくなり、無為にして為(な)す、自然な想いと行いが、為されていくのが本来です。

ただし、あまたの輪廻転生を通した過去世で、たくさんの真善美に悖(もと)る想いと行いの業想念を溜め込んでしまっていて、いわば、迷った状態になってしまっているために、本来のあり方、姿に戻るためには、どうしても、霊性の開発による人格の向上、霊格の向上が不可欠です。

そうすれば、ギブアンドテイクではなくて、お互い同士のギブアンドギブで、見返りも何も求めることはないし、(神様の分霊としての同胞の)人様に尽くすことも喜びではあると同時に、ごくごく自然なこと、当たり前なことになる。

なので。

世界平和の祈りと守護霊さんと守護神さんへの感謝行をお願い致します。

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追記: 2021/07/03 12:58 〜訂正内容〜

本文を加筆・訂正しました。