おぶなより

世界平和の祈りに寄せて

039_またか

あー、人間できてねえ。

ムカムカ、イライラする業想念が抑えきれん。

とても、祈る気持ちには、なれないよ。

情けない。

身体の調子が悪い時には特に堪える。(*1)

臆病ながらも、元々わがままで短気だったから、瞬間湯沸し器みたいになっちまうんだ。

汚物扱いの相手が、見目麗しいなら、傷つき凹むだけで、まだ収まる。(*2)

ご面相がアレの相手には、そうはいかねえんだ。

ある意味、差別かもしれんがな。

アンタらもアレだから、幼少の頃から、周りからの心ない言葉で、散々傷ついてきただろう?

特に、ガキは残酷だからな。

大人なら信じられないような露骨な言葉を浴びせるんだ。(*3)

だからこそ、その痛さはイヤというほどわかっているはずだろう?

わからないはずないじゃないか。

悲しく、心を切り裂かれるような、辛いことを言われて来たんだ。

不感症とは言わせないぞ。

・・・。

やっぱ、ナメてやがんだな。

相手の見た目にトゲがあり、ヤンキーぽかったりすりゃあ、怖くて汚物扱いなんて、できっこねえからな。

コイツはおとなしそうだと踏んだからこそ、安心してふざけきった分不相応な蔑(さげす)みができる、ってことだろう。

弱い者が、更に弱い者を見つけ、計算ずくで鬱憤(*4)を晴らす。

アンタらには悪いが、心根(*5)も最低・最悪だな。

そんな態度をとるくらいだから、信仰なんて何もないだろう。

あっても、邪教のみだろうよ。

ああ、俺は悔しい。

アンタらが涙を流さんばかりに悲しみ、地団駄を踏んで(*6)悔しがる態度や言葉を浴びせてやりたい。

プライドをズタズタに引き裂き、失意のどん底に叩き落として、呻吟(*7)させてやりたい。

そんなアンタらの様子を眺め、思う存分、心ゆくまで溜飲を下げ(*8)たい。

その場で、瞬時の応報ができればいいのだが、どうしても咄嗟(*9)には上手く反応できないんだ。

本当に自分の反射神経のなさ、反発力のなさ、能力不足を呪うよ。

何で俺はこんなダメなんだ!と。

一発、アンタらを殴り倒すことができれば、スカッとするのかもしれないが、それだけはどうしてもできん。

犯罪になってしまうからだ。

自己分析だが、これは優しさではなく、やはり臆病のなせる業だな。

悲しい。

俺のできることは、せいぜい小声でつぶやくことや、舌打ちしかない。

怒鳴り返すことすらできん。

なんてショボいんだ。

情けないよ。

親類縁者に対して許せない怒りが爆発した時も、あたったのは物だったしな。

まあ、俺も人のことは言えんのだがな。

小学校時代のことだ。

生徒皆に慕われていた I という男性教師がいた。

そのクラスで、汚物に近い扱いを受けていた Y という女子生徒がいて、男子生徒からは、言葉その他で、それこそメチャクチャ、ミソクソにされていた。

俺は、どういう訳か自分でもわからないのだが、その子には優しく普通以上に接していた。

俺もアホだったんだが、ある時、皆の手前を考え、周りの様子を伺いながら、些細なことながら彼女に対する汚物に近い扱いに同調してしまったことがあったんだ。

たまたま、I にその場を見られてしまった。

以来、I の俺に対する態度が明らかに変わった。

元々トロい上に、勉強も運動もダメだった俺だし、さしたる見所もなかったから、I とはごく普通の教師と生徒の関係だったが、それ以来、俺の存在そのものをずっと無視され続けることになった。

まあ、俺もまずいことをしたのだから仕方ない、他の連中はともかく、これは当然の報いだな、とガキながらも納得していたんだよ。

しかし、かなり後だったが、どうしても提出物があり、対面せざるを得なかった時だ。

「お前、まだここの生徒だったのか」と言われた時には、さすがにカチンときた。

こいつ、いつまでネチネチしてやがるんだ。

告げ口はしない(ガキながらも俺の美学だ)が、他の男子なんか俺なんか比べ物にならないほど、散々メチャクチャなことをしてるんだぞ、知りもしねえくせに、と。

しかし、同時に物凄い鈍痛のようなショックも受けたんだ。そいつの顔さえ見たくないくらいに。

以後、そいつの顔を見るたびに、鈍く重苦しい嫌な気分を味わうことになった。

だいぶ後に気を取り直して、あんなことしか言えないやつに気に入られようと思ったりした俺がアホだったんだ、と思うまで随分時間を要したがね。

人に応じた適切な教育ができないダメな人間だから、一切忘れろ、忘れてしまえ、と自分に言い聞かせながら。

悪魔野郎のいじめ以外にも更に嫌なことが増え(そいつが担任の時があったから)、当時は随分恨んだんだ。

まあ、それはともかく、俺のような弱い人間や卑屈な人間には、こうした愚かさがあるんですよ。

自らの身の安全を確保してから、あるいは、周りの目を気にして、本意でない行動をとってしまうことが。

以来、ガキながらも周りを気にした同調行動、特に愚かしいものは、決してしないように心がけましたけどね。

自らの保身を図りつつ、他人を傷つける行為・・・。

かつてを省みると、X さん(あまり見目麗しくない女性)のことも言えんなあ、と。

ああ、いつになったらこの手の悪因縁が尽きるのか、なるべく祈るように努めますから、早く済みますように。

この点、妙好人の人達は偉いよ。

起きることの意味付けも感得(*10)
した上で、感謝さえできるんだから。

背中が遠いなあ、遠過ぎるよ・・・。

~~~~~

(*1)こたえる~堪え忍ぶ。こらえる。我慢する。

(*2)幸い、美人は皆無に近いけどね。

逆パターンは結構あったな。

思いもよらず、美人さんに良くしてもらったことがね。

たまたま出会った美人の彼女達は、外見=内面で、心もきれいな上に、相手の本質を見抜く目を持っていたんだろうな。

だから、俺はますます美人が好きだよ。

たとえ、精神面だけでも、些細なことでも、打算なく良くしてもらったことは、本当に嬉しいものなのさ。

その思い出がついているんだから、悪く思う訳ないだろ?

人間は千差万別ながらも、俺のささやかな経験では、人の容姿と性格が繋がっていたからさ。

X さん達も、あんなことをやってちゃあ、ダメだよな。

傾国の美女とまではいかないかもしれないが、内面から磨いて努力をすれば、本来なら天賦の女性としての魅力を引き出せるはずなんだ。

それがまったくわかっていないのが、何とも残念だな。

こんな拙い(つたない~下手な)俺の文章だが、過去にヒントが書いてあるから、見る気があるなら、読んでみて下さいな。

まあ、あなた方も、周りの環境要因で精神が傷つけられ、多少歪んだせいもあるかもしれない(これとて、霊的に見れば過去世の生き方がかかわっているんだよ。初耳かもしれないけどね。つまり、貴女方の今現在置かれている環境と容姿は、貴女方が過去世において、人間として為(な)してきた想いと行いの結果としてあらわれてきたものなんだよ、と)。

しかし、誰も助けてくれる者がいなければ、自分で道を切り開いていくしかないんだよ。

悪い連鎖に終止符を打ち、輝く笑顔に包まれたあなた方を見たいとさえ、俺は思っているんだよ(時代状況をも含めた今はね)。

まあ、あえて女の人に望むのは・・・。

女性だからといって、思い上がらないことをお願いしたいですね。

子供を産めるのは、女性ならではの特権で、男にはどう逆立ちしても不可能なことだし、希少価値があることもわかります。

女性が魂の底から素直によろこんでいるな、と思える時は、容姿、年齢を問わず、本当に美しい。

そして、男を惹き付ける母性愛をはじめとする各種の美しさと、心身ともに男の性欲を絶対に満足させる肉体をも、当然に備えていますね。

これらは、男にはないものです。

しかし、だからといって、男の鼻面を引き回せるのは当たり前だ、かしずかせるのは当たり前だ、主導権を握れるのは当たり前だ、と考えるのは違うよ、と。(*)

性別の違いはあれど、神様の分霊(わけみたま)を男性と同様に頂いている者として、本来、互いに尊重しあい、協力しあわなければならない立場にあるからです。

かつては、あまりにも男尊女卑の時代とその伝統が長く続いてきたために、男が増長しすぎましたし、未だにその残滓(ざんし~あとに残ったかす)もたくさんあることも事実です。

だから、女性の立場からすれば、少しくらい優遇されたっていいじゃないの、と言いたいところでしょうが、これではダメなのです。

因縁因果の応報が止むことがなく、果てしなく続いてしまう。

唯物論の哲学や人生訓では、もはやどうにもならない。

もう、神様にお任せするしか、解決の道はありませんよ。

神様が人間の大元であり、人類を地上に遣(つか)わしたのであれば、いくら自由意思を認めたといっても、その責任はある訳です。

ならば、神様に何とかして頂きましょう、ということ。

ただし、そのためには、神様のみ心に沿うよう、すべてを空っぽにしてお任せしなければなりません。

肉体人間観に基づく五感にまつわる我欲成就とは、次元が違う話になるんです。

とはいえ、肉体人間観が根深くある私達には、これがなかなか難しく、上手くできないのが実情です。

そこで、そのための神性の段階を少しずつ上げていくように、霊性の開発があると思うんですよ。

私が、ことあるごとに、霊性の開発をお願いしてきたのも、こうした意味合いがあるんです。

唯物論では、解決の糸口の見えない、各種のどうにもならない難問を、絶対他力の信仰で神様にお任せして、解決に導いて下さるようにお願いするしかないのだから。

(*)考えても見て下さい。

神様が地球という惑星開発のために人類を遣わした。

途中、肉体人間から始めるとして、当然、一代の数十年程度では、地上天国はつくれないから、何千何万回以上の輪廻転生が前提とされるでしょう。

そこで、自由意思を認められたからと、ただ、五感にまつわる欲にかまけて、やりたい放題にされることを望まれていると思いますか?

やれる肉体があるから、やれる環境があるから、勝手じゃないか、で本当に良いと思いますか?

それでも何が悪いんだ、で開き直れますか?

ここまで許されてきただけでも、随分お心が広いと思いませんか?

私達各人に、守護の神霊を配されたのは、何のためだと思いますか?

こんな肉体人間観に縛られ、欲にまみれた私達でも、立場の違いを超え、補完、協力すべきことが、本来のあるべき姿だとは、思いませんか?

まあ、私が言わなくても、皆さん本当はわかってる。

神様の分霊(わけみたま)を宿しているからです。

神性を包む業想念が厚過ぎて、忘れ果てているだけだから。

(*3)自慢じゃないが、俺はしなかったよ。

なぜか言おうとしても、喉元まで出かかっても、その先が進まないんだ。

何かわからんが、強力なブレーキがかかって、傷つける言葉が言えなかったんだ。

多分、無意識レベル=深層心理で、強烈な歯止めがかかってたんだろうな。

(*4)うっぷん~我慢していたために、心の中に溜まった不満や憤り。

(*5)こころね~心の底にある本当の気持ち。根性。性質。

(*6)じだんだ~悔しがったり、腹を立てたりして、何度も地面を激しく踏みつけること。また、そうして怒ること。

(*7)しんぎん~苦しくてうめくこと。また、そのようにして悩み苦しむこと。

(*8)りゅういんをさげる~不平、不満などを払い去って、気分をサッパリさせること。

(*9)とっさ~きわめて短い時間。瞬時。

(*10)かんとく~真理や道理などを感じとってさとること。

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①追記: 2022/08/28 04:08
②追記: 2022/08/28 11:58
③追記: 2022/08/28 13:07
④追記: 2024/03/24 21:57
⑤追記: 2024/03/31 06:09
〜訂正内容〜

上記複数回にわたり、本文を加筆・訂正しました。

日本人の名字に使われているとはつゆ知らず、ある名字を不適切に用いていたことに気がつきましたので、急遽これを削除して、X に置き換えました。

不勉強で、大変失礼致しました。

申し訳ございません。

お詫びとともに訂正させて頂きます。