イケメン。
辞書(国語辞典)によると。
容姿がすぐれた男性。
(語源) いけてる(=カッコいい)の略に、面あるいは men のついたものという。
また、別の辞書では。
若い男性の容姿がすぐれていること。また、その男性。
(解説)いけてる(=魅力的だ)の略「いけ」に、「メン(men)」または「面」をつけた語。
これでも、まだ、説明不足な気がするので、勝手に再定義させてもらうと。
イケは、いける、感じさせる、
とは、
つまり、異性である女性から見て、
見ていて思わず惹きつけられる、
話したい、触れ合いたい、付き合いたい、
などなどの誘因が、
十分にいける、
アナログメーターに例えば、
針がビンビンに振れるような魅力を備えた、
といった意味だろうな。
メンは、
おそらく、
顔の面と、男性の英語の訳にも
掛け合わせて、使っているのだろう。
ただ、字引によって、若い男性の限定があるかないか、の違いはあるが。
巷には、中年以降の男性には、イケてるオジサン、つまり、イケオジなる言葉も、俗語として流布しているらしい。
それはともかく。
イケメンには、雰囲気イケメンと枕詞のつくものがある。
イケメンの顔それ自体にも、
塩だの、醤油だの、ソースだの、果ては、ケチャップだのと、調味料を模した、様々な種類があるそうだ。
塩顔イケメン、醤油顔イケメン、ソース顔イケメン、ケチャップ顔イケメンなどなど、というように。
容姿のすぐれた男性には、以前には、二枚目や美男子やハンサムという表現があった。
今でも、まだまだ、使われてはいますね。
ただ、これらの表現は、イケメンとはちょっと違いがあるんですね。
それは、イケメンほど多様性がない、ということ。
つまり、塩顔美男子だとか、ソース顔ハンサムといった細分化・類型化した言い回しはしない、ということです。
言い換えると。
美男子やハンサムのほうが、より概念としての包括範囲が広い、つまり、あまり範囲を厳格に狭めず、緩やかに、おおらかに、概念範囲を広げているものなのか。
それとも。
美男子やハンサムの概念としての包括範囲がイケメンよりも狭く、女性から見てかなりの高い水準を満たさないと、美男子、ハンサムとは言えないのか。
のことです。
これは意味合いは、多分、後者に近いでしょう。
だから、美男子やハンサムには、その亜種を増やすことはしない。
実際、聞いてもピンときませんからね。
逆に美男子には、眉目秀麗といった、より内容を称えるような形容があるくらいです。
つまり。
イケメンの方が、概念としての包括範囲が広く、多様性があり、美男子やハンサムよりも手が届きやすく、いわば、つぶしのきく言葉なので、親しみがある、といった感じです。
ただ、やはり、若い男性に重きが置かれやすいのは確かだ、と思います。
ネットで、女性の描いた、理想のイケメンのイラストを見ると、中性的で、当たりの柔らかい、いかにも優しそうな若い男性が描かれているものが、いくつかありましたからね。
少なくとも、若い男性として顔立ちが整っていても、筋肉ムキムキのマッチョなイラストや、高倉健さんのようないかにも男っぽさ(映画で見ると、若い頃から中高年にかけては特に凄かった)を感じさせるようなイラストは見かけませんでしたから。
まあ、これが時代の流れの一面をあらわしているんでしょうね。
女性の方も、メークの技術がかなりの進歩したみたいですからね(ただ、方向性が何となく一律的で決まりがちなところがちょっと残念なんですが)。
いいんじゃないですかね。
より手の届きやすいところに理想の恋愛があり、夢がある。
あまりにも、隔絶しすぎているよりも、こっちの方が。
目指す相手が、あまりにも高嶺の花だと、それなりに釣り合うには、男性なら容姿なり、財力、女性なら容姿なり、生活管理能力と、かなりの水準を満たさなければならず、現実味が薄くなる。
それなりの修養や修行が必要であり、それに見合った固い決意や熱意がないと、挑むのは、なかなかに難しい。
まあ、ここで、仮に到達点をそこそこ添い遂げられる結婚とすると。
より敷居が低い方が努力の甲斐もあると思うんですよ。
あまりにも、理想とする相手を断崖絶のような高いところに置いてしまうと、場合によっては、努力そのものをやる気が失せるかもしれないからです。
理想は理想として手の届かないような高いところに祭り上げてしまい、あとはそれに満たないもの一切を、批判して受け付けない、不満をくすぶらせるのは、唯物論の面から見ても、霊性の面から見ても、どちらから見ても、好ましくない、と考えられるからです。
なので。
今の状態なら、霊性の開発にも、力を振り向ける余裕が生まれると思うので、世界平和の祈り一念の生活をお願い致します。
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追記: 2024/04/07 07:45
〜訂正内容〜
本文を加筆・訂正しました。