おぶなより

世界平和の祈りに寄せて

622_ひしみー044

04 シッダールタ太子の問題意識

食物連鎖に含まれるあらゆる生命のはかなさ、むごい失われ方、残虐な失われ方が、なぜに、あのように是認されたような形になっているのか、放置されたようになっているのか、の真の理由は神様にしかわからない。

私は前回( 621_ひしみー043 )はっきりとそのように書いた。

なぜか。

それはあのお釈迦さんにさえ、わからないものだったからです( 170_原仏10ー2 、195_原仏12ー8 参照 )。

お釈迦さんは、道端の虫を踏み潰して殺してしまわないように裸足(はだし)で最後の長旅を続けた。

むやみやたらに虫を踏み潰して殺さないように地面にも注意を払いながら、歩いていたんです。

ということは、虫の命を奪うことは良くない、せっかくの(神様によって与えられている)かけがえのない命なのだから、大事にしようというシッダールタ少年時代そのままのお考えだったのではないですか?

つまり、むやみやたらに虫の命を奪う正当な理由はない、とお考えだった、もっと言えば、わからなかった、と言える訳です。

悟りを得て解脱を果たし、たくさんの人々を教え導き、45 年もの間、その人生を人々に捧げ尽くしたお釈迦さんでさえもわからないのです。

大乗仏教がお釈迦さんの直説として、大乗仏教を肯定するとすれば(*)、大宇宙の真理、大宇宙の仕組みさえも理解していたはずのお釈迦さんでさえもわからないことだったのです。

ましてや、悟りを開けない一般的な私達にわかるはずがありません。

自分はお釈迦さんの生まれ変わりだのと、トンチンカンなことをいう人もいるかもしれませんが、お釈迦さんは悟りを開いて解脱をしたのだから、輪廻転生を卒業している。

従って、もはやこの世に生まれ変わることはありません。

だから、お釈迦さんの生まれ変わりの人もいないし、それ以上の霊性の人は、この世にはいない。

だから、食物連鎖に伴う生命のむごい失われ方の理由は、神様以外は誰にもわからないのです。

もしも、わかる時が来るとすれば、地上天国化が無事に完成して、神様のお姿が誰しもに見える、あるいは、わかる、あるいは、お声が聞こえるようになった時に、はじめて教えて頂けるものかもしれません。

だから、神様にしかわからないと書いた訳です。

ひろさんの書いているのは、食物連鎖が成り立って、引いては、地球上の生命のバランスが何とか保てていることから、結果的に食物連鎖を通して各種の生命がむごく奪われることを無理矢理是認しているに過ぎません。

人為的に人の手が加わることで却(かえ)って食物連鎖のバランスが崩れたことから、いわば、結果からお迎えに行った結果論な訳です。

なぜに、各種の生命が奪われてよいかの、本当の直接的な説明にはなっていません。

神様がなぜにこのような食物連鎖の仕組みをおつくりになられたのか、それは、神様しか預かり知らないことというほかはありません。

ならば、私達肉体人間は、どうすればいいのか。

それは自らの命をはじめとして、与えられたありとあらゆるものに感謝しながら、できる限り、正しいと思われる、良いと思われる道を生きていくしかないでしょうね。

植物も動物も肉体人間の食料として、そのからだを、その生命を捧げてくれている。

味がうまいまずいのは、それなりには多少あるにしても、せっかく生命を頂くのだから、あんなものまずい、こんなものまずい、というのは、非常によろしくない。

そして、私達肉体人間は、おそらく地上天国化を目指しつつ、この地球を開発して調和の取れた安穏な世界にすることを期待されている。

神様の分け命を頂いたことによる考える力や創造する力で、あらゆる地球上の生物をうまく調和させて取りまとめるお役を期待されている。

だから、このように努力をしていった暁に、無事に地上天国化が果たされた時に、神様に教えて頂ける機会があれば、その理由がはじめてわかる、ということだと思います。

私はひろさんとは違い、もったいつけませんので、結論を先に書くとこのようになります。

実は、ひろさんは、次の章でも理由を明かさず、何だかモヤモヤした話をしているので、あまり面白くはないのですが、とりあえず、次回から次の章に入ります。

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(*)般若心経を宗派によっては仏説摩訶般若波羅蜜多心経としたり、仏説阿弥陀経のように、わざわざ、頭に仏説をつける。

仏説は、仏=お釈迦さんが説いた 、だから、仏説とわざわざ断っているんですね。

大乗仏教が後世の人達の瞑想によってもたらされたお釈迦さんのお言葉だとわざわざ断っている。

もしも、これは時空を超えた間違いのないお釈迦さんの教えなんだ、と確信を抱いているならば、わざわざ仏説と断るのは、あまり・・・。

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①追記: 2021/12/14 10:39
②追記: 2021/12/15 13:08

〜訂正内容〜

上記複数回にわたり、本文を加筆・訂正しました。