おぶなより

世界平和の祈りに寄せて

030_瞬時の意思疎通

男女間には、様々な恋愛観があります。

思うに、本来の恋愛、つまり男女間の意志疎通は、ほんの一瞬なのではないでしょうか。

ほんの一瞬で、互いの異性としての電算機(コンピューター)が答えを弾き出し、わずかな反応を表出させるのです。

勝負は瞬く間。

あっという間に決まってしまう。

これこそが、後付けの理由も何もない、本来の男女の恋愛なのではないかな、と。

一目惚れが、結婚までに至る、そしてある程度の実績を残しているのも、この証左ではないか、と。

つまり、人間には不思議なことに、生まれつきそのような判断能力と反応回路が備わっているんですね。

もしかしたら、昔のお見合いも、合コンなどの漁りも、非常に極微な可能性ながらも、このチャンスを期待している部分があるのではないですかね。

両家の釣り合い、各々の人柄、家族構成、はたまた、三高にみられるような高身長、高学歴、高収入も、実は形式的な緣(よすが)に過ぎないのであって、すでにボロボロに傷つきながらも?無意識の深層心理では、この蜘蛛の糸のような、微(かす)かな可能性への期待があって、臨んでいるのかもしれないということです。

ただ、この機会がいつ巡ってくるのかは、(特別な人を除き)誰にもわかることはない。

いわゆる、神のみぞ知る、ですね。

人によっては、(残念なことに)神様はその機会すら与えて下さらずに、この世に送り出されるかもしれない。

これはもう、各人の因縁因果次第のことなので、どうにもならないことなのでしょう。

だからこそ、皆見果てぬ淡い夢を抱き、試行錯誤するのかもしれません。

合コンなどの漁りは、やはり機会があるのなら、少しでも自分も相手も商品価値?が高い(と普通に考えられている)若くて美しい時期に、この機会を捕らえたい欲求が、潜在的に現れているような気がするんですよ。

特に女性の場合は、出産と子育ての時期の問題もありますからね。

要は、焦っているんでしょうね。

だから、無意識の底(神意識)では過去世からの因縁因果に縛られてしまうことがわかっていても、自力本願で人生の荒波に乗り出していくんでしょうね。

その各自の強引な行動力が、結果に反映されると信じて。

問題は、その経験が後々の糧(かて)となるのか、あるいは、傷痕(きずあと)になるのか、だと思います。

一般的には、男性なら経験を積むことが良しとされ、女性ならこれは評価できない、とする考え方が多いようですね。

しかし、果たしてそうでしょうか。

例えば、男性なら経験を積めば積むほど良い、それが勲章などと本当に言えるのか、と問いたい訳です。

途中をすっ飛ばして、結論を言えば、神様にお任せした方がいいですよ(*)、ということです。

神様、私にそれなりの天命があり、伴侶が必要なものならば、どうぞ、み心のままにお与え下さい、と世界平和の祈りと守護の神霊様への感謝行とともに、願うことです。

残念なことに、もし天命をまっとうする上で伴侶は必要ないと判断され、この世に送り出されたのならば、哀しいことですが諦めるしかないですね。

これはもう、本当にわかりません。

いつかこの世を去る時が来て、自分は不完全ながらも精一杯人生を生き切った、と感じることができれば、その時に初めてわかることだと思います。

非情なようですが、これが私達に課された定めなのではないか。

類い稀な運命の出会いはなくとも、そこそこの出会いと経験を積んで生きていく、というか、そうせざるを得ないのが、一般的なのではないでしょうか。

劇的で素晴らしい、霊性にも適(かな)った出会いには、そうそう巡り会うものではないのでしょう。

祈りと感謝行の信仰の中で、運命修正のご加護を願いながらも僥倖(ぎょうこう)を期待しながら?やっていくしかないんですかね・・・。

ああ、無情というか、厳しいですけど、仕方ありませんね。

この世は夢、幻だという宗教の表現がありますが、甘美で甘い夢など、この世にはそう簡単には転がっていない、ということなのでしょう。

あくまでも、霊性を磨き、向上させるための厳しい修行生活が、この世の基本に据えられているんだよ(泣)、と。

そこで、幾ばくかの甘美な夢が見られ、霊性の開発への端緒が掴めれば、感謝しなければならないんでしょうね。

ちょっと、ため息が出てしまう現実ですが、これもまあ、仕方ありません。

この世に生を授かった以上、何世にもわたって霊性の開発をしながら、神様の下に戻るべく、漸次進化向上を目指していくのが、私達人間の使命なのかもしれませんのでね。

~~~~~

(*)無論、男女共に、です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

①追記: 2023/09/24 12:25
②追記: 2024/03/20 11:50
③追記: 2024/03/20 11:52
④追記: 2024/03/24 18:12
〜訂正内容〜

上記複数回にわたり、本文を加筆・訂正しました。