おぶなより

世界平和の祈りに寄せて

212_原仏13ー1

Ⅱ 人生の指針 第一部 人生の指針
第一章 ブッダのことば ースッタニパータ (2)
の次、
第二章 真理のことば ー ダンマパダ
一 「ダンマパダ」の成立とその意義
二 「ダンマパダ」のことば

一 「ダンマパダ」の成立とその意義 からになります。

ダンマパダは、原始仏教聖典の中でも特に有名なものだそうです。

「ダンマ」は、人間の真理、生きる道筋という意味で、
「パダ」は、言葉という意味です。
なので、真理のことば、となります。

漢訳だと、ダンマは法、パダは言葉という意味合いなので、法句経(ほっくきょう)となります。

中村さんによると、日本ではまだ一部にしか知られているだけで、馴染みが少ないようだとしています(今から約 33 年前の中村さんの記述)。

パーリ語のダンマパダが、パーリ文の大蔵経に収められ、南方アジアの諸国に伝えられているそうです。スリランカビルマ(現ミャンマー)・タイ・カンボジア・ラオスという国々では広く愛唱されている経典だそうです。

全体は 二六 章からなり、四二三 の短い詩から構成されていて、人生の指針というべき句を集めていて、仏教の実践を教えた最も著名で影響力がある聖典だとされています。

ダンマパダには、異本が色々とあるそうです。

・異本~いほん~元来同じ書物だが、伝写などによって、普通行われている本文とは字句や組成の違った部分があるもの。異書。

・伝写~てんしゃ~書物を次々に写し伝えること。一度写したものを、さらに写しとること。

二つ系統があります。

第一のものには、パーリ文のダンマパダ、第二に法句経二巻、さらに詩の文句に譬喩譚(ひゆたん)、因縁譚などを加えた法句譬喩経 四 巻があります。

第二のものには、サンスクリット本でヴダーナヴァルガ、そして、その漢訳が二つあり、一つは法集要頌(ようじゅ)経 四 巻、出曜(しゅつよう)経 三〇 巻があります。

これらは、人間の鋭い反省が述べてあり、我々の生活の指針となるような尊い教えが説かれ、そのために、世界諸国を通じて人々に愛唱されているそうです(今から約 33 年前の中村さんの記述)。

このダンマパダは、国際的にも重要視されている経典だそうです。

しかし、日本では、明治革維新以前には、ほとんど読まれず、大正になっていくつか翻訳がされ、昭和になってから盛んに読まれるようになったそうです。

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追記: 2024/04/16 02:10
〜訂正内容〜

本文を加筆・訂正しました。