おぶなより

世界平和の祈りに寄せて

257_原仏16ー3

Ⅱ 人生の指針 第一部 人生の指針 の 第五章 ジャータカ物語 です。

二 ジャータカ物語

ー シビ王本生譚 ー

うるさくてすみませんが、本題に入る前に文句を書きます。

中村さんは、何の断りもなく、いきなり「本生譚」を見出しに使っている。

私は初めにこれを見た時(通読した時)に読み方がわからなかった。

「ほんしょうたん」なのか「ほんじょうたん」なのかわからなかったのである。

そもそも、ジャータカのことを、別名、本生話(ほんじょうわ)とか、本生譚(ほんじょうたん)と呼ぶことにさえも、まったく触れてはいないのだ。

それなのにいきなり見出しに、「ドン」と出す。しかも、読み方に迷う可能性があるのにふりがなをつけていない。

これから仏教に触れる人にはわかりにくいし、きわめて不親切である。

不親切きわまりない。

今はインターネットがあるから、すぐに読みを調べることができるので便利だからいいのだが、字引を引きながら読む者にとっては、読みを確定させるのに手間がかかるし、きわめてわずらわしい。

他にもこうしたものがあったのだが、どのようなおつもりであのように書いているのか、はなはだ理解に苦しむ。

まあ、これは中村さんに限らず、例えば、他のジャータカの書物、入澤さんという人の「ジャータカ物語」という本でも、ジャータカに、カッコ書きで、本生譚、本生話とふりがなをつけずに出してある。

仏教関係の書物ではありがち(?)なことなのかもしれないが、私のような力不足の者から見ると、お世辞にも好ましいとは言うことはできない。

こうした本を書く先生方(先生や僧侶の方々)には、仏教に興味を持った者ならば、いかなる(能力の低い)者でも救いとる、わずらわせることはしない、挫折はさせない、という気持ちで執筆して頂きたいと切に願います。

中村さんはお書きになっていませんが、ジャータカは 3 つの部分にわかれています。

①初めに、現世物語として、当時のお釈迦さんの成立(この世への登場?)の輪廻転生を通した背景に目を向ける導入部があり、

②その輪廻転生、つまり、お釈迦さんの数多(あまた)の過去世の内容になる、いわば本題の部分と、

③そして、過去世の行いとその結果としての現世の照合のような結論が述べられています。

中村さんが取り上げているのは、② ということになります。

で、尸毘王(しびおう)の話なのですが、ちょっとまとめ直したいと考えているところがあるので、今回はここで区切らせて頂きます。

勝手を言って申し訳ありませんが、ご了承願います。

なお、おわかりのこととは思いますが、過去世とは、それまでの何回もの輪廻転生を通した、前世、前々世、前々々世、・・・というたくさんのこの世を生きた人生の総称です。

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追記: 2024/04/21 03:02
〜訂正内容〜

本文を加筆・訂正しました。