おぶなより

世界平和の祈りに寄せて

312_法話50-8

8. 欲と怒りで心身が消耗する

修行僧達よ、
ジャスミンのツルが萎(しお)れた花びらを捨て落とすように、
貪(むさぼ)りと怒りを捨て落とそう。

(三七七) (第25章 出家修行者(比丘) より)

貪り、怒り、などなど、これらはすべて真善美に悖る想いと行いの業想念ですね。

毎度、毎度、書きますけれど、やはり人間=肉体人間だ、との肉体人間観と自己保存の本能による、五感にまつわる各種の欲望や、これに準じて生じてくる金欲や名誉欲や征服欲などなどのために生じる業想念ですね。

業想念は、(過去世の因縁でない限りは)もしも生じさせてしまったら、輪廻転生を通して(場合によっては現世内で)プラスマイナス差し引きゼロにするために、消滅させるためのコトが起きてくる。

対人ならば、やり返される形になるし、自らの霊魂魄(神様の分霊(わけみたま)のこと)も汚して痛めてしまう。

ひいてはその回復のために健康に悪影響を及ぼすまでになるかもしれない。(*)

そもそも、肉体をまとっていても、神様の子供としては、ないはずの想いと行いであるために、消し去るための過程が生じてしまうからです。

真善美と愛に悖るか否かは、よほどの業想念が深い狂人のような人でない限り、わかるはずです。

神様の分けられたお命を頂いているから、誰しもが自然に判断能力が備わっている。

なので、自力の行き方にしろ、他力の行き方にしろ、生じるごとに消し去るクセをつけることが好ましい、と思います。

そうすることで、輪廻転生にも持ち込まないし、現世内でも余分な争いごとは減らせるからです。

そのように思います。

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ジャスミン~①モクセイ科ソケイ属の植物の総称。200 種以上がある。常緑あるいは落葉の低木で、葉は複葉。夏、香り高い黄・白などの花を開く。
②①の花からとった香油。
ここでは、①の意。

(*)対人の場合には、宿命通(しゅくみょうつう。自分や他人の過去世が見通せる力)があれば、今の、現世までの経緯がわかるから、ある程度納得できる場合が出てくる。

例えば、ああ、自分は過去世でこの相手にこんなことをしてしまっていたのか、なら仕方ないな、とわかるから。

しかし、ほとんどの人は宿命通は備わっていないし、過去世の記憶を消し去られたままでの、いわば、厳しい状況に置かれることになる。

やっぱり、過去世の因縁を償う、清算するための修行ですね、これは。

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①追記: 2021/04/25 08:08
②追記: 2024/04/27 05:33
〜訂正内容〜

上記複数回にわたり、本文を加筆・訂正しました。