おぶなより

世界平和の祈りに寄せて

468_仏言葉ー002 ー とにかく善を

第 1 章 世間のルールになじめない

2.過去の過ちを償う

悪い行いをした人でも
よい行いで償えば
雲間の月のように
世の中を照らすことができる

(一七三) (第13章 世の中 より)

実は、この経文は直前の経文と酷似していて、いわば組になっている。

なので、改めて直前の経文も含めて、以下に改めて両者を記す。

今まで怠り怠けていた人も
今から励み努めれば
雲間の月のように
世の中を照らすことができる

(一七二) (第13章 世の中 より)

悪い行いをした人でも
よい行いで償えば
雲間の月のように
世の中を照らすことができる

(一七三) (第13章 世の中 より)

この (一七三) は、佐々木さんの本では、少し訳が違っていて、善業で悪業を覆うという言い回しになっている。

言うまでもなく、悪い想いと行いを良い想いと行いで、プラスマイナスゼロの帳消しにすることはできない。

悪い想いと行いは、原則として輪廻転生を通して、悪い想いと行いとしてこの世で実を結び、
良い想いと行いは、同じく原則として輪廻転生を通して、良い想いと行いとしてこの世で実を結ぶ。

それぞれは別個、あくまでも独立した因縁因果だ。

ただ、私達肉体人間としては、霊性の開発がまだまだ不十分なので、過ちをおかし、間違いをおかしがちではあるけれども、とにかく、良き想いと行いをするように、その都度、その都度、人生を立て直して、良き想いと行いを目指しながら、前向きに生きていくしかない。

それが肉体人間としてのあるべき生き方なのだ。

この経文は、お釈迦さんのそんな気持ちがこめられている文言のように感じられる。

お釈迦さんの善に対する希求の姿勢が感じられます。

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追記: 2021/08/29 21:00 〜訂正内容〜

本文を訂正しました。