第 4 章 これから先がどうなるか不安
58.憂いはまん延する
この世での執着の原因となる激しい愛着に
打ち負かされた人には
いろいろな憂いが増大する。
雨後にビーラナ草がはびこるように。
(ダンマパダ) (三三五) (第24章 激しい愛着 より)
これは欲望にばかり流されていると、ビーラナ草という雑草のように心配事が増えるので、将来を見据えながら、生きなさい、ということらしい。
そのためには、欲望や不安にできるだけかき回されないように、心を平らに整えることが、いいのかもしれない。
で。
愛着~あいちゃく~その物事に心がひかれ、離れ難く思うこと。また、その気持ち。
(用例)今の仕事に愛着がある。愛着をもつ。
愛着~あいじゃく~①仏教語~欲望にとらわれて人や物に執着すること。また、男女の愛に執着すること。愛執(あいしゅう)。
②→あいちゃく。
なので、これは仏教語の愛着だろう。
私達肉体人間は、自己保存の本能を起点として、五感にまつわる各種の欲望に振り回される。
肉体人間の三大欲は、食欲、睡眠欲、性欲なので、特にこの三つが基本なんですかね。
そうすると、こうした欲求を満たす、あるいは、ある程度確保できたらできたで、今度は少しでも失いたくないと不安にさいなまれることになる。
欲望を抱くな、執着をやめよ、とらわれを放て、なんて言ったって、そんな簡単にはできませんよ。
できないはずです。
究極的には、悟りを開かなければ、これは無理なはずです。
各人の想いの世界である幽界には、執着を起こす過去世からの因縁もたくさんあるだろうし、悟れていない以上、今生でも執着を新たに起こすのは、おそらく避けられない。
じゃあ、どうすればいいのか?
執着をある程度してしまうのは、避けられないこととしても、その量を少しでも減らすようにするしかありませんね。
修養のようにして、いくら執着の想いを実現しないように我慢しても、想いを消した訳ではないので、いずれ縁に触れればこの想いはこの世で具現化してしまう。
やはり、霊性を開発して、こうした執着の想いを浄めて消すのが一番確実です。
なので、世界平和の祈りと守護霊さんと守護神さんへの感謝行をすることで、執着の想いを浄めて頂くのが良いと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
追記: 2021/09/17 00:38 〜訂正内容〜
本文を訂正しました。