第 5 章 やりたいことが見つからない
76.努力は将来の助けになる
成果を望む人は、
人間に相応した重荷を背負い、
喜びを生ずる境地と
称賛を博する楽しみを修める。
(スッタニパータ)
佐々木さんによると、この経文は、お釈迦さんが、この世で何らかの成果が欲しければ、それなりの努力が必要であること、それを重荷を背負うと表現しているので、努力の宗教である仏教を象徴する表現をした経文なのだそうだ。
称賛は、優れた修行者として受ける評価のことで、楽しみとは、肉体の五感にまつわる欲望を満たすなどの世俗的なものではなく、自らが間違いなく安楽への道(悟りへの道のことでしょうね)を歩んでいるとの自信と確信をあらわしているそうだ。
ということは、喜びというのは、悟りを得たことによる、絶対の安楽、安穏の境地のことでしょうね。
従って、成果というのも、悟りを得ることをあらわしているのでしょう。