2021-09-28から1日間の記事一覧
第 6 章 心が晴れるためには100.一人で涅槃へ音声に驚かない獅子のように、 網にとらえられない風のように、 水に汚(けが)されない蓮(はす)のように、 犀(サイ)の角のようにただ独り歩め。(スッタニパータ)佐々木さんは、この獅子をライオンと訳しているが、…
第 6 章 心が晴れるためには99.交友関係の難しさ今の人々は 自分の利益のために交わりを結び、 また他人に奉仕する。 今日、 利益を目指さない友は、 得難い。 自分の利益のみを知る人間は、 汚ならしい。 犀(サイ)の角(つの)のようにただ独り歩め。(スッタ…
第 6 章 心が晴れるためには98.「自分のもの」は変化してしまうここにあげられている経文については、佐々木さんの書いた該当箇所に相当する文章が見当たらず、近いと思われる該当箇所の文章も、実質的な内容は似通っていても表現の仕方がかなり違う。具体的…
第 6 章 心が晴れるためには97.愛欲は身を滅ぼす果実が熟したならば、 尖端は甘美であるが、 喜んで味わってみると辛い。 愛欲は愚かなる者をどもを焼き尽くす。 ーたいまつを離さない人の手を、 たいまつが焼くように。(ウダーナヴァルカ)売れた果実の味に…
第 6 章 心が晴れるためには96.悩みも喜びもいらない悩みの生じた者には、 喜びが起こる。 喜びの生じた者には、 悩みが起こる。 修行僧は、 喜ぶこともなく、 悩むこともない。 友よ。 このように知れ。(サンユッタ・ニカーヤ)佐々木さんによると、これは、…
第 6 章 心が晴れるためには95.遮断によって涅槃へ悟りに至る実践は修養の他に、 感官を制御することの他に、 一切を捨て去ることの他に、 生ける者どもの平安を、 われは認めない。(サンユッタ・ニカーヤ)佐々木さんによると、感官とは、 目、 耳、 鼻、 舌…
第 6 章 心が晴れるためには94.業は消費される世間には種々なる苦しみがあるが、 それらは生存の素因にもとづいて生起する。 実に愚者は知らないで生存の素因をつくり、 繰り返し苦しみを受ける。 それ故に、知り明らめて、 苦しみの生ずる原因を観察し、 再…
第 6 章 心が晴れるためには93.悪を断ち切る煩悩の汚れはすでに尽き、 高慢を断ち、 あらゆる貪りの路を超え、 自ら制し、 安らぎに帰し、 心が安立しているならば、 彼は正しく世の中を遍歴するであろう。(スッタニパータ)佐々木さんによると、これはお釈迦…
第 6 章 心が晴れるためには92.得るのではなく捨てる好ましいものも、 好ましくないものも、 ともに捨てて、 何ものにも執著せず、 諸々の束縛から離脱しているならば、 彼は正しく世の中を遍歴するであろう。(スッタニパータ)佐々木さんは、これを、それぞ…
第 6 章 心が晴れるためには91.正しい教えはわけへだてなくまた全世界に対して 無量の慈しみの意(こころ)を起こすべし。 上に、下に、また横に、 障害なく(*1)怨みなく 敵意なき(慈しみを行うべし)。(スッタニパータ) (第一 蛇の章 八、慈しみ より)だいぶ…