563_仏言葉ー095 ー 安らぎへの道
第 6 章 心が晴れるためには
95.遮断によって涅槃へ
悟りに至る実践は修養の他に、
感官を制御することの他に、
一切を捨て去ることの他に、
生ける者どもの平安を、
われは認めない。
(サンユッタ・ニカーヤ)
佐々木さんによると、感官とは、
目、
耳、
鼻、
舌、
触覚器官、
心、
の六種類の感覚器官(六根)をいうそうだ。
そうして、こうした感官から入る外からの刺激を断って、精神を安定させて、修行を続けて安らぎを目指すことのようです。
厳しい修養、厳しい感官の制御、厳しい執着の解き放ち、これらを修行しないと安楽には行きつけないようです。
これ以外に、安らぎに達する方法を認めないという、厳しいお達しのように感じます。
すなわち、
普段からの厳しい修養に励むこと、
外界からの刺激を受ける感覚器官を制御すること、
物や人に対するあらゆる執着を断ち切ること、
そうすることだけが、この世で生きている者の、悟りを通じての安らぎへの道である、
と言っている経文だと思います。