おぶなより

世界平和の祈りに寄せて

172_原仏10ー3

170_原仏10ー2 からの続きです。

王舎城を出発した釈迦は、最初にナーランダーに立ち寄りました。そこでは、マンゴーの林の中で過ごし、修行者に法話をしました。

ナーランダーには、仏教寺院が5世紀頃からと非常に早くつくられ、やがて学問・研究の中心として栄えました。玄奘三蔵なども長くとどまり、その時代には、アジア諸国から1万人以上の留学生がいて、これが8世紀まで栄えた、一種の国際的な大学のような地域であったようです。

このナーランダーで研究された仏教哲学は、中国を経て、法相宗(ほうそうしゅう)として、京都の清水寺、奈良の薬師寺興福寺法隆寺などに伝えられました。

インド発の仏教は、こうして世界に広まっていきました。しかし、次第に、ヒンドゥー世界に近づいて吸収されて、12世紀のイスラム信仰によって、その姿を消していったとのことです。

釈迦はその後、パータリプトラの都に向かいました。当時は、マガダ国王のアジャータサットゥが、対ヴァッジ族のための城壁を造らせていました。当時は小さな港町でしたが、後にアショーカ王の頃には、大商業都市兼大政治都市にもなります。