おぶなより

世界平和の祈りに寄せて

171_お断り3

ブログの内容の両建てにする書き方についてです。

一つは、宗教色、善意(悪く言うと建前)一辺倒押しの、綺麗事のものの見方。

今一つは、韓非(かんぴ)色、悪意一辺倒押しというか、肉体人間としての自己を中心とした、冷酷なまでの利害得失計算を徹底させるものの見方。

読まれてお気づきになったと思いますが、これからも、多分、この見方を両輪として、やっていくことになると思います。

これまでで言うと、( 164_原仏9ー5 - おぶなより ) のサンユッタ・ニカーヤにある 第七篇 第二章・第四節の、子のかたちをした悪鬼、についての話と、これに関しての雑記、( 165_原仏9ー6 - おぶなより ) で書いた内容、そして、( 169_原仏10ー1 - おぶなより ) の(*1) (*2) で書いた、マガダ国王とその使者に対する釈迦の対処について書いた内容に出しています。

こんな文章を書いている私は、元々は素直だったんです。

人の悪意を疑うことをしなかった。

トロかったし、友人達の目には、単純でバカな人間だと映っていたかもしれない。

一緒に暮らしていた信心深い祖母の影響もあったかもしれないけど。

しかし、だんだん長じるに従って、もう、学生時代からでも、人様の本音と建前のあまりの落差に驚愕させられることを繰り返してきて、否応なしに、人間の本音と建前の使い分けを意識せざるを得なくなりました。(*1)

この世は修行の場です、おそらく。

みんな、あまたの過去世からたまっている、真善美に悖る、想念と行為の清算をさせられるために、この世に来ている。

だから、この世は、残念なことに、嬉(うれ)しいことだらけ、楽しいことだらけには、まずはならない。

つらいこと、苦しいこと、思うにまかせないことが、たくさんある人が一般的なのではないでしょうか。

これらが少ない人は、よほど過去世で徳を積んでいた人ぐらいじゃないですか。

ご褒美みたいな人生の人もまれにはいるかもしれない。

しかし、大半の人は何かしらの苦労を余儀なくされるようになっているような気がします。

だから、物事を悪いとらえ方をして、批判的になってばかりいると、ますます、真善美に悖る業想念をつのらせ、輪廻転生にその悪影響を反映させる可能性を高めて、場合によっては悪循環に陥る可能性まででてきてしまうことにもなります。

こうした娑婆です。(*2)

悪いところを探すのは至極簡単です。

しかし、だからといって、何でもかんでも良く見ようとか、ポジティブシンキングをおすすめる気はありません。(*3)

良いところを見いだすことは、もちろん必要です。

感謝の元になりますから。

ただ、良く見れないことを無理矢理に良く見る、あるいは、無理に積極的に考えるようにすると、これは自滅につながる可能性が出てきます。

現実を無理な擬態で覆い隠しているような形になり、これまた、真善美に悖る業想念を生じさせる結果になるからです。

なので、根本の世界、大元の世界は真善美に悖らない神様の世界から来ているけれど、それにはまだ遠い世界だと、一旦あきらめて、少しずつ、大元の世界に近づけていくように、地道にすすんでいくしかないように思うんです。

なので、何回も世界平和の祈りと守護霊さんと守護神さんへの感謝行をお願いしてきたところがあります。

乱れたこの世のありように、批判したり、バッサリ切り捨ててなげやりになって、罵詈雑言を投げつけるのは容易(たやす)い。(*4)

しかし、それでは、悪い循環に向かうしかないように思えるんですよ。

裏読みをすると、批判をする、罵詈雑言を投げつける、その心の奥底には何があるのか。

私には、やはり、神様の世界、みんながお互いに愛し合い、尊重し合い、慈(いつく)しみ合う、そうした世界が本来あるべきだ、との思いがあるからこそ、こうなるように思えてならないんですよ。

深層意識にある、無意識にそう思っているからこそ、かけ離れた現実を見るのがつらい。

だから、批判に走ってしまう。

しかし、だいぶ前にも言いましたけど、これはいいやり方ではないんです。

そうして、それに気づいたら、世界平和の祈り一念という行き方があるとおぼえておいて頂きたいと願っています。

何だかだいぶ話がずれてしまいましたけど、とにかく、これからも、中村さんの本を上記のような見方(最上部に書いた両建てのことです)で読みかえしていくつもりです。

私の力不足のため、何かと読みにくいことがあるかもしれません。

ですが、これでも精一杯、なるべく平易にわかりやすく、と努力はしていますので、至らない点は、ご承知おきのほどよろしくお願い致します。

仏教がお好きな方、また、他の宗教でも信心深い方は、善意一辺倒押しが大好きというか、そもそも、心根がきれいなために、疑うことを嫌悪する方がおられるかもしれません。(*5)

そうした方には、読みづらいかもしれませんが、その点もご了承願います。

~~~~~

(*1)・驚愕~きょうがく~非常に驚くこと。

(*2)・娑婆~しゃば~(梵語の音訳)現世。人間世界。俗世。

(*3)・ポジティブ・シンキング~positive thinking 積極的な考え方をすること。プラス思考。

(*4)・罵詈雑言~ばりぞうごん~口ぎたなくののしり、悪口を言うこと。また、その言葉。悪口雑言(あっこうぞうごん)。

(*5)・心根~こころね~心の奥底。本性。性質。
(用例)心根のやさしい人。

・嫌悪~けんお~憎きらうこと。ひどくきらうこと。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

①追記: 2020/11/18 05:30
②追記: 2024/04/13 13:31
③追記: 2024/04/13 13:34
〜訂正内容〜

上記複数回にわたり、表題と本文を加筆・訂正しました。