以下に、スリランカ仏教界のアルボムッレ・スマナサーラ長老(これは長いので申し訳ありませんが、以下、Sさんと略します)の法句経一日一話を法話と題して略しながら見ていきます。
この本は、全部で 50 節あります。
その前に。
はじめに、で S さんが述べていることについて。
ダンマパダ(=法句経)は、宗教宗派の違いを超えて世界中の人々に愛されている経典の一つだそうです。
日本では大乗仏教が先に入って伝統的な仏教となっており、法句経などは、近代になってようやく知られるようになったという、特異な経緯で入って来ています。
ダンマパダは直訳すれば、真理のことば、という意味になります。
S さんによると、釈迦は教条主義的に教えを広めたのではなくて、待機説法のような形で、真理を悟らせ、しかも実行させるようにしていた、とされています。
すなわち、釈迦が真理を、「普遍的でなければいけない。矛盾があってはいけない。例外があってはいけない。誰もが実践できることでなくてはいけない。」としていた、とお書きになっています。
S さんは、この法句経を味わい、実践して、人生の悩みや苦しみを乗り越えて行き、お釈迦さんの言葉は真理だと自らの実感とすることで、一人でも多くの人が平和で幸せな人生を歩まれることを願っておられるようです。
次回以降から本題に入っていくことにします。
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追記: 2021/04/03 13:10 〜訂正内容〜
誤記を訂正しました。