おぶなより

世界平和の祈りに寄せて

338_法話50-24

24. 執着心が強いと重たい荷車になる

ものごとは心にもとづき、
心を主とし、
心によってつくりだされる。
清らかな心で話したり行ったりするならば、
福楽はその人につき従う。
影がその体から離れることがないように。

(二) (第 1 章 対句 より)

これは、9. 心を具体的にとらえるには ( 313_法話50-9-1 - おぶなより ) 以降と対になっているものです。

それを以下に引きます。

あらゆるもののなかで、先立つものは心である。
あらゆるものは、心を主とし、
心によってつくりだされる。
もしも汚れた心で話したり行ったりするならば、
苦しみはその人につきまとう。
荷車を引く牛に車輪がついていくように。

(一) (第一章 対句 より)

なお、従来と同様に、心を想いと読み替えて話をすすめます。

(一)が想いが汚れている場合で、
今回の
(二)が想いが清らかな場合ですね。

既述のように、双方とも、想いが自己の支配者や管理者であるというのではなくて、想いは本来の神様の命があるみ心が、過去世の因縁や業想念で、汚されてしまいがちだから、できるだけ、神様のみ心に沿うように、合うように、常日頃から想いを整えるべきだ、ととらえ直す形でよい、と考えます。

また、これも既述ですが、今現在の想いが実は過去世のもののあらわれである可能性も高いので、それに応じる形で、苦しみや幸せも過去世の想いである因縁のあらわれとして出てくると考えることができます。

つまり、今現在の想い=(実は)過去世の想いであり、その実現、あらわれが今現在の苦しみや幸せとなってあらわれている可能性が高い、ということです(わかりにくいですけどね)。

それを、含み置いた文言で言いあらわせば、あれらのような文言の経文になると言えると思います。

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・福楽~ふくらく~幸福と安楽。また、それに満たされること。

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①追記: 2021/04/25 08:40
②追記: 2024/04/27 14:58
〜訂正内容〜

上記複数回にわたり、本文を加筆・訂正しました。