おぶなより

世界平和の祈りに寄せて

453_広がり

今は結果的ながらようやく呪縛が溶けてきた時代なんですかね。

根っこにはいまだに制約があることは確かだとはいうものの、それでもかつてのマスコミ主導型のように、物事に関しての様々な情報が一極集中にならず、いろいろな形で比較検討して吟味できるのは、やはり、ありがたいことだと思います。

ユーチューブを見ると、つくづくそう思いますね(もちろん、情報の信憑性は各自の判断での自己責任に帰するけれど・・・)。

例えば、車。

私のような元々理解力の乏しい人間では、まるでわからないような評価記事が車の専門雑誌にはあった。

やたら、横文字を連発してノリノリの表現の上に、ヨーだの、ピッチだのとぐちゃぐちゃかかれても、私には何が何だかサッパリわからない。

せいぜいわかるのは、静粛性(主に車内の静かさのこと。エンジン音や路面などの外部からの侵入音(ロードノイズ))や乗り心地が固い(硬いですかね?)か柔らかいか、というところくらい。

それさえも、また、ブルブルだの、何のと色々と書いて、わかりにくいことこの上ない。

確かに、乗り心地は、フワフワとしたもの(中にはまったく芯がなくフワンフワンしたものまである。いくら柔らかいのが好きな人でもあれでは不安になるのではなかろうか)、道路の不整面の凹凸を拾い、ドシン、バタン、ガツンというものはある。

でも、乗り心地としての揺すられ方もそこそこ安定していて、せいぜい高速道路でやむを得ず追い越しをかける時の上乗せ速度が過不足なく出すことができれば、あまり、それ以上の難しいことは要らないんじゃないですかね(もちろん、基本性能の向上を希求することは人間の性(さが)なんだろうけど)。

理解力の乏しい素人には(絶対数が少ないだろうからあまり文句言えないけど)。

そして、何よりもまずは故障しないこと。

いくら気に入ったものでも、わずらわしい不具合があるとどうにもならない(不具合さえも楽しめるほどの技量をもつ人はすごいけど)。

車の場合だったら、ある程度の水準を総合的に満たしていれば、走ってナンボではないですか。

そりゃあ、車だから、走る、曲がる、止まる、そして運転感覚も含めて総合的に車体を制御しやすいといった基本性能がおざなりならどうしようもないですけど(危険回避の安全性も含めて)。

個人的な感想ですが、タクシーのクラウンコンフォートに乗るとこれで十分だな、と思ってしまう。

LPG ガスが燃料でエンジンがどうなっているのかわからない(運転手さんに聞いたら確か 4 気筒だと言ってました)けど、結構静かだし、街乗りなら、十二分に思える。

マッチ箱を重ねたようなスタイル(?)で天井がしっかりと高い(=全高が高い)お陰で、小型ながらも、中が驚くほど解放感があり、広々としている。

前後左右の柱( いわゆる、A ピラー、B ピラー、C ピラーとかいうもの)の余計な絞り込みがないことも相まって、乗降性、居住性がきわめて優れているからです。

実用一点張りで飾り気がないように見えなくもないが、結構凛(りん)として、キリッとしたスタイルにも見える。

あれで十分じゃないのかな。

もっとも、今は、セダンだけでは、荷物の収用その他で不足することも多々あるだろうから、あくまでもセダンだけに限った話だけど(日本国内ではセダンの衰退は明らかになっています)。

もちろん、車には趣味性や自己主張をするために、スタイルや加速性能や乗り味にこだわるのが当然なんだろうけど。

ただ、タクシーの運転手さんに聞いた話では、どうもクラウンコンフォートはもう生産されないようになるらしく、ジャパンタクシー(トヨタ 旧型シエンタをベースにした車両)に、主軸を移しつつあるみたい。

ミニバン全盛の時を同じくしているのかな。

確かに、あの後部座席は、かつてのトヨタ ポルテの後部座席に近いくらい広いから、乗り降りはセダンよりもずっと楽です(ただし高齢者には乗り込むのがちょっときついかもしれない)。

ドアもセダンのヒンジドアと違って、スライドドアで開口部も広いから、狭い道でも乗り降りや荷物の出し入れが楽です(タクシーのセダンでは運転手さんが荷物をトランクに入れてくれますけどね)。

残念なことに、日本は道路が狭いことも多く、駐車スペースも広くないことが多いので、やはり、ヒンジドアよりもスライドドアの方が便利ですね(安全性にさえ気をつければ)。

以上は、個人的な感想にしか過ぎませんが、こうした個人的な感想ではなく、かなり車に詳しい趣味の方や、専門的でメカ的な実践的に役立つ知識まで、様々なものをユーチューブで提供されている方がいらっしゃいます。

不具合などに関しても、雑誌ではなかなかわからないような貴重な話が上がっているように感じられました。

といった具合で、情報が雑誌や単行本だけに縛られていた流れが、かなり開かれて、誰にでも、幅広く比較検討して取捨選択できる可能性が出てきている。

やっぱり、これはありがたいことじゃないですかね。

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・呪縛~じゅばく~まじないをかけて動けなくすること。転じて心理的に束縛すること。
(用例)呪縛から解放される。

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追記: 2021/08/01 11:20 〜訂正内容〜

本文を加筆・訂正しました。