おぶなより

世界平和の祈りに寄せて

480_仏言葉ー014 ー 聖者の要件

第 1 章 世間のルールになじめない

14.聖者の条件

今回も、スッタニパータの経文になる。

訳も前回と同様な理由で、中村さんのものを用いる。

なお、この経文は、
第四 八つの詩句の章

一五、武器を執ること
の中にある。

聖者は誠実であれ。
傲慢でなく、許(いつわ)りなく、悪口を言わず、怒ることなく、邪(よこしま)な貪りと慳(ものおし)みとを超えよ。

(九四一)

佐々木さんによると、この経文は、こうした悪とされる煩悩を乗り越えるべきとの、ブッダ(=お釈迦さんのこと)の言葉だそうだ。

在家、出家を問わず、それぞれの仏教としての道を真摯に求める者は、聖者と言え、これは見かけよりも実質を重視した仏教の考え方がよくあらわれたものだそうだ。

何か、現代から当時を考えても、人としてのあるべき形としては当たり前にも思えるが、現代人ほど誘惑や欲望にまみれることはなかったであろうところの、当時の人々も、こうした条件を満たすのは難しかったということが読み取れますね。

現代的に言えば、

聖者を目指すべき者たるものは、

人として真心がこもった言葉を使い、行いをせよ、

そして、

思い上がるな、
自分の都合でウソをつくな、
悪口を言うな、
怒るな、
常軌を逸して道理に背いた正しくない欲望を貪るな、
自らのあらゆるものの確保に狂奔せずに必要とあれば他者に施しを与えよ、

といったところですかね。

現代にもこれと多少は似たものがありますね。ただし、あくまでも、世俗的な処世術ですけれど。

おいあくま、です。

お → 怒るな
い → 威張るな
あ → 焦るな
く → 腐るな
ま → 負けるな

これに加えて、高貴な精神性を加えれば、多少は上記経文に近づけるかもしれません。

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追記:
①2021/09/02 14:17
②2021/09/02 14:25
〜訂正内容〜

上記複数回にわたり、本文を加筆・訂正しました。