第 3 章 自分が何のためにいるのかわからない
47.すべてはいつか滅ぶもの
今回は、サンユッタ・ニカーヤになる。同じく中村さんの訳を引用する(改変あり)。
諸々のつくられた事物は、すべて無常である。
生じては滅びる性質のものである。
それらは生じては滅びるからである。
それらの静まるのが、安楽である。
(サンユッタ・ニカーヤ より)
佐々木さんによると、この経文は、「本当の幸福とは神様の国に生まれ変わること」という言葉に対して、永遠に続く安定した場所などどこにもない(どの世界を想定しているの?)、とお釈迦さんが、応えたものだそうだ。
本当の安楽はこの無常な世界(この世のことか?)に生まれないこと以外にはないとのこと。
中村さんの本(*)を見ると、ちょっとニュアンスが違うような気もするが、まあ、いいや。
佐々木さんによると、仏教では、この世界(どこまでのことを指して言っているのかよくわからないんだけど・・・)のどこにも安定した場所はなく、神々もまた輪廻転生の中で苦しむと考えるのだそうだ。
そして、涅槃だけが、唯一の楽だとしている。
この世などの世界を定義しないところからくる、世界の捉え方の曖昧さといい、神々などの存在を定義しないところからくる神々などの存在の捉え方の曖昧さといい、もう少しそれなりにわけて書かないと、ごっちゃになって、感想論のような気がするんだけど。
とにかく、佐々木さんは、お釈迦さんが何をもってしても、この世も(そしてあの世も含めて?)涅槃が最高だ、悩みも何もない、安楽で幸せな地平だと言ったとしたいのではないですかね。
そんな感じがします。
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