おぶなより

世界平和の祈りに寄せて

2020-01-01から1年間の記事一覧

204_原仏12ー17

前回 ( 203_原仏12ー16 - おぶなより ) の続きです。Ⅱ 人生の指針 第一部 人生の指針 一 真理について 二 慈悲について 三 解脱について 四 幸福について の 四 幸福について の続きになります。なお、便宜上、 本でなされている内容及び解説を、(A) と記しま…

203_原仏12ー16

前回 ( 202_原仏12ー15 - おぶなより ) の続きです。Ⅱ 人生の指針 第一部 人生の指針 一 真理について 二 慈悲について 三 解脱について 四 幸福について の 四 幸福について の続きになります。なお、便宜上、 本でなされている内容及び解説を、(A) と記しま…

202_原仏12ー15

Ⅱ 人生の指針 第一部 人生の指針 一 真理について 二 慈悲について 三 解脱について 四 幸福についての、締めくくりです。四 幸福について です。なお、便宜上、 本でなされている内容及び解説を、(A) と記します。 また、私の文を (B) と記します。 あらか…

201_原仏12ー14

前回 ( 200_原仏12ー13 - おぶなより ) の続きです。トーデイヤさんとピンギヤさんです。学生トーデイヤさんの質問トーデイヤさんが尋ねた、 「諸々の欲望のとどまることなく、もはや妄執が存在せず、諸々の疑惑を超えた人、 ー 彼はどのような解脱を求めたら…

200_原仏12ー13

Ⅱ 人生の指針 第一部 人生の指針 一 真理について 二 慈悲について 三 解脱について 四 幸福についての、三 解脱について からになります。なんだか、このブログが、ケチつけ道中みたいになって来ているような気がするので、たまには本を忠実に見てから、勝…

199_原仏12ー12

前回 ( 198_原仏12ー11 - おぶなより ) の続きです。中村さんは、慈悲の精神として、以下のものを挙げています(段落分けなどの改変あり)。他の識者の非難を受けるような下劣な行いを決してしてはならない。一切の生きとし生けるものは、幸福であれ、安穏(あん…

198_原仏12ー11

Ⅱ 人生の指針 第一部 人生の指針 一 真理について 二 慈悲について 三 解脱について 四 幸福について前回までは、一 真理について で、今回から、二 慈悲について になります。二 慈悲について慈悲とは、手もとの国語辞典によると、①あわれみ、深い愛の心を…

197_原仏12ー10

前回 ( 196_原仏12ー9 - おぶなより ) の続きです。終わりの部分を再度見ます。その前に。私が文句ばかりつけて元の文章をロクに読んでいないのではないか?と思われる方もいるかもしれないので、はじめから見てみます。なお、引用の後に私が書くことは、まっ…

196_原仏12ー9

前回 ( 195_原仏12ー8 - おぶなより ) の続きです。中村さんは、毒矢のたとえの後に、お釈迦さんの教えはどれも人々を目覚めさせる拠(よ)り所となるものであり、無数の、八万四千の法門と呼ばれる教えが説かれていて、目指すところは同じだ、と書かれています…

195_原仏12ー8

前回 ( 194_原仏12ー7 - おぶなより ) の続きです。すみません。毒矢のたとえ、のことを書く(例によって、あまり大した内容は書けないですが)前に、めいめいが勝手な考えを主張するのは、肉体人間の自己保存の本能に帰着するとしましたが、これについて補足し…

194_原仏12ー7

前回 ( 193_原仏12ー6 - おぶなより ) の続きです。私が勝手にまとめて書いたことについての中村さんの経典引用をいくつかあげてみます。まず、その前に、背景として、当時はお釈迦さんの台頭前であり、既述の六師の出現をはじめ、百家争鳴とは言わないまでも…

193_原仏12ー6

実は、まだ書きたいことがあるのですが、これ以上寄り道もできないので、中村さんの本に戻ります。Ⅱ 人生の指針 第一部 人生の指針 第一章 ブッダのことばー「スッタニパータ」(2) の、 一 真理についてからになります。以前にも書きましたが、ここで書かれ…

192_お詫び2

186_お詫び でご報告させて頂いた、執著(しゅうじゃく)のことについてです。執著~しゅうじゃく~仏教語~深く思い込む。物事に強く心がひかれる。これに、関連して、意味が書けないでいたもの、内容不適切なもの(中村さんに対して失礼な文章を書いてしま…

191_原仏12ー5

前回 ( 190_原仏12ー4 - おぶなより ) の続きです。今回は、チュンダには関係がなく、まつわる話でもありません。ただ、中村さんの本 ( ③中村元著_原始仏典_ちくま学芸文庫 ) に関連して最近買った以下の2冊、①露の団姫(つゆのまるこ)著_団姫流 お釈迦さま物…

190_原仏12ー4

前回 ( 189_原仏12ー3 - おぶなより ) の続きです。③中村元著_原始仏典_ちくま学芸文庫①露の団姫(つゆのまるこ)著_団姫流 お釈迦さま物語_春秋社②ひろさちや著_釈迦_春秋社以下は、上記 3 つの本にかかわらせて書きます(という割には、大したことが書けないの…

189_原仏12ー3

前回 ( 188_原仏12ー2 - おぶなより ) の続きです。( 176_原仏10ー7 - おぶなより ) で、私が調べていないからわからないとして省略した、中村さんのいう異常な霊験についてです。元々は、これを調べたくて、いろいろ本を見て買ったのが、前回紹介した、以下の…

188_原仏12ー2

前回( 176_原仏10ー7 - おぶなより )、チュンダについて書きたいことがあるとしましたが、どちらかというとこれに派生すること、まつわることになるります。一つにしようとは思いましたが、やはり、一つに納めるには長くなるし、内容的にも分かれて、まとめ…

187_原仏12ー1

Ⅱ 人生の指針第一部 人生の指針第一章 ブッダのことばー「スッタニパータ」 (2)ここからになります。その前に、勝手ながらちょっと前置きをいくつか書かせて頂きます。私は、自分の決定的な能力不足より、内容の理解が十分にできないという理由のためではあ…

186_お詫び

申し訳ございませんでした。取り急ぎ、このブログを読まれたことのある方と中村さんにお詫び致します。執著についてです。執著そのものは仏教語で、現代語なら執着(しゅうちゃく)のことを言います。執著は「しゅうじゃく」と読みます。意味は、以下の通りで…

185_表面

すみません。本来なら、前回の続きで、Ⅱ 人生の指針 から始めなければならないのですが、ちょうど区切りもいいので、また、息抜きをさせて頂きます。息抜きは、一週間に 1、2 回程度にしようと思っていたので、以前の ( 177_願い - おぶなより ) からは、ま…

184_原仏11ー 6

前回 ( 183_原仏11ー 5 - おぶなより ) の続きです。二 尼僧の告白 の締めくくりになります。ここに出てくる、イシダーシーさんが、また、わかりにくいんです。中村さんは、具体的に述べられていて、胸に迫る云々としていますが、私には、どうにも煮え切らな…

183_原仏11ー 5

前回 ( 182_原仏11ー4 - おぶなより ) の続きです。次は、アンバパーリーさんの告白です。彼女は元遊女です。今まで見てきた、Ⅰ 釈尊の生涯 の、序章 原始仏典へのいとぐち の、第三章 最後の旅ー 「大パリニッバーナ経」の、二 最後の旅路に出てきました。お…

182_原仏11ー4

前回 ( 181_原仏11ー3 - おぶなより ) の続きです。次は、アッダカーシーさんの告白です。彼女は元遊女です。遊女とは、何がしかの対価(この場合はお金)と引き換えに、自らを求めてきた射精欲求を満たしたい男性に身体を提供し、生殖にも結びつくセックスをさ…

181_原仏11ー3

前回 ( 180_原仏11ー2 - おぶなより ) の続きです。前回取り上げた、以下についての中村さんの解説は、たった二文しかありません。「婦女の身であることは苦しみである」と、丈夫をも御する御者(ブッダ)はお説きになりました。 (他の婦人と)夫をともにするこ…

180_原仏11ー2

二 尼僧の告白お釈迦さんのお弟子さんの告白の女性版です。私個人の感覚かもしれませんが、○○○尼とすると、何となく呼びつけ、呼び捨て、あるいは、お前、と言っているようで気が引ける(自分でもなぜだか理由がわからない)ので、○○○さんと書かせて頂きます。…

179_原仏11ー1

Ⅰ 釈尊の生涯 の 第四章 仏弟子の告白・尼僧の告白ー「テーラガーター」「テーリーガーター」 です。一 仏弟子の告白男性のお坊さん、それも長老の告白集です。テーラは教団の長老(男性のお坊さん)を、テーリーは長老の尼僧(にそう)(女性のお坊さん)を、ガー…

178_原仏10ー8

前々回 ( 176_原仏10ー7 - おぶなより ) の続きです。第三章 最後の旅 ー 「大パリニッバーナ経」の締めくくりです。三 臨終お釈迦さんは苦しみながらも、なおも旅を続け、当時は大河であったヒラニヤヴァティー河を渡ろうとします(以下、段落分けなどの改変あ…

177_願い

Ⅰ 釈尊の生涯 を、 序章 原始仏典へのいとぐち 第一章 誕生と求道ー「スッタニパータ」 (1) 第二章 悪魔の誘惑ー「サンユッタ・ニカーヤ」 (1) と、見てきて、今は、 第三章 最後の旅ー 「大パリニッバーナ経」 この大詰めの前ですが、勝手ながら、また、息抜き…

176_原仏10ー7

前回 ( 175_原仏10ー6 - おぶなより ) の続きです。お釈迦さんが、この世は美しいものだし、人間の命は甘美なものだ、とした後の続きになります(段落分けなどの改変あり)。「さあ、修行僧たちよ。 わたしは今お前たちに告げよう、 ー もろもろの事象は過ぎ去る…

175_原仏10ー6

前回 ( 174_原仏10ー5 - おぶなより ) の続きです。中村さんは、お釈迦さんがヴェーサーリーを去るにあたって、我々にとって胸に響く感懐を残した、この世を去り、皆と別れるとなると、今さらながらにこの世の美しさに打たれて、恩愛の情に引かれている、とし…