おぶなより

世界平和の祈りに寄せて

675_ひしみー096

08 天魔よ、汝は破れたり・経典はガウタマの迷いを語っている前回( 674_ひしみー095 )の続きです。苦行がダメだと決めつけた理由は何か( 652_ひしみー073、653_ひしみー074 )、と、悪魔とは何かについてのうち、前者について、前回において関係することを独断と…

674_ひしみー095

08 天魔よ、汝は破れたり・経典はガウタマの迷いを語っている前回( 673_ひしみー094 )の続きです。以下は私の独断と偏見なので、普通の仏教にしか興味のない方は飛ばして(=省いて)下さい。中道。ひろさんのお書きになっていた中道の意味はおおよそ次の通り。…

673_ひしみー094

08 天魔よ、汝は破れたり・経典はガウタマの迷いを語っている前回( 672_ひしみー093 )の続きです。ひろさんは、その迷いの部分(一部?)を増谷文雄さんの訳で引用しているが、勝手ながら、ここはひろさんのお師匠さんの中村元さんの訳を用いることにする。その…

672_ひしみー093

08 天魔よ、汝は破れたり・経典はガウタマの迷いを語っている今回から、第 8 章( 08 天魔よ、汝は破れたり )に入る。修行仲間に落伍者(?)として見切りをつけられてしまった沙門ガウタマ(お釈迦さん)。(ひろさんのご本には書いていないが)お釈迦さんは、ネー…

671_ひしみー092

07 禅定と苦行、そして中道・五人は去って行った多少、内容が前後するが、ご了承頂きたい。まず、ウルヴィルヴァーについては、以下の過去の記事に書いてある通り。引用はじめ ーーーーーーーーーー649_ひしみー07007 禅定と苦行、そして中道・苦行を始めた沙門ガウタマ…

670_ひしみー091

かなり間を開けて、失礼致しました。従前のペースでの更新はしませんが、何とかやっていこうと思います。ということで、とりあえず、続きを書いていくことにします。655_ひしみー076 ~ 669_ひしみー090上記の直近までに書いてきた内容は、第 7 章( 07 禅定と…

669_ひしみー090

前回( 668_ひしみー089 )の続きです。心の修行というのが最大のことです。体の修行など二の次、三の次です。心の修行ができると体が自然に修行していく訳です。力道山じゃないけれども、彼はものすごいタフネスで、すごい力のある人ですね。だから、まさか力…

668_ひしみー089

前回( 667_ひしみー088 )の続きです。役行者は、自分でもってその体をスッと消すことができた。統一したままで姿が消えちゃたんだから、凄(すご)い意思力というか念力ですね。そうした念力の持ち主でありながら、消えてしまってから何をやったのかというと、…

667_ひしみー088

前回( 666_ひしみー087 )の続きです。解脱についてお話しましょう。私がよくいうんですが、仙人のように神通自在になって、姿が消えてどこにでも飛んで歩けるような力を持っていても、本当に解脱していないと、正覚を得ないんです。仏様の境地、神様と一体に…

666_ひしみー087

前回( 665_ひしみー086 )までで、とりあえず、ひろさんとは別に、お釈迦さんに出家を決意させた出来事として、以下の 3 つとした。これが一般的に仏教でお釈迦さんの出家にあげられる要因かと思う。1.樹下観耕(じゅかかんこう。先の食物連鎖の話。一般的には…

665_ひしみー086

前回( 664_ひしみー085 )の続きです。とりあえず、生・老・病・死について簡単に記(しる)します。ひろさんは、堂々巡りのお話の後で、以下のように結んでいる(改変あり)。・・・いずれにしても、シッダールタ太子は「老・病・死」に関する疑問を起こした。そ…

664_ひしみー085

前回( 663_ひしみー084 )の続きです。なお、以下の内容は一般的な仏教だけにしか関心がない方は、飛ばして(=省略して)下さい。また、神様の分け命という、輪廻転生を通した永遠の命、霊性を前提にした話になりますので。前回までには、主に神体に(霊体、幽体…

663_ひしみー084

前回( 662_ひしみー083 )では、 霊性面から、 この世における、 肉体人間としての私達には 避けることのできない、 生・老・病・死の意味合いについて 考えてみた。要は、 私達肉体人間の本質が 神様の分けられたお命である 分霊(わけみたま)であり、 これに…

662_ひしみー083

今回は、シッダールタ太子(お釈迦さん)の出家とは別に、生・老・病・死について、簡単にまとめたい。いわば、生・老・病・死についての霊的な解釈を考えたいと思う。一般的な仏教以外に関心のない方は、飛ばして下さい。私達肉体人間の本体は、肉体ではない…

661_ひしみー082

今回から、生・老・病・死についての話になります。第 5 章( 05 人間の内側にある老・病・死 )( 623_ひしみー045 ~ 628_ひしみー050 )ひろさんは、先の A と併せて、もう 1 つ出家にまつわる伝説も絡(から)めておきたいらしい。まあ、一般的にはこれがお釈迦…

660_ひしみー081

前回( 659_ひしみー080 )の続きです。この地球上の動植物を含めた大自然の全体のバランスは、摩訶不思議(?)な仕組みによって保たれている。その大自然を感謝の対象として自らをも生かしてくれている偉大な環境として崇(あが)めるのではなくて、あくまでも肉…

659_ひしみー080

前回( 658_ひしみー079 )の続きです。お釈迦さんは、生きとし生けるもののすべての命を尊重して、安易に奪われやすい弱い者(前回の話では虫)の命をむやみに奪わないように気をつけていた、ということになります。大乗仏教の経典を、お釈迦さんがはるか昔に肉…

658_ひしみー079

前回( 657_ひしみー078 )の続きです。以下はかなりおおざっぱな話になるが、ご了承頂きたい(なお、適宜、意訳、改変などあり)。ひろさんは、お釈迦さんの出家に結びつけて、とりあえず、樹下観耕の話をあげておいたのだろうが、これはあまり意味ないんじゃな…

657_ひしみー078

前回( 656_ひしみー077 )の続きです。ひろさんは、一般的に自然界が弱肉強食とされ、強者が弱者をやっつけ、あるいは滅ぼして、生き残り栄えるのは当たり前のようにするのは、俗流科学でありとんでもないものだ、としている(ように読み取れる)。その理由とし…

656_ひしみー077

A.第 04 章 ー 04 シッダールタ太子の問題意識 ( 611_ひしみー033 ~ 622_ひしみー044 )についてひろさんは、現代の苛烈な競争社会の解決策として、仏教に解答を見出だしたいようだ。だから、そのために話を食物連鎖からはじめて、弱肉強食と食物連鎖は違う、そ…

655_ひしみー076

07 禅定と苦行、そして中道今まで、この第 7 章( 07 禅定と苦行、そして中道 )の大半となる、 ( 646_ひしみー067 ~ 654_ひしみー075 ) の内容を見てきた。 具体的には、ひろさんが以下のように見出しをつけた部分についてになる。・アーラーダ仙から禅定を学…

654_ひしみー075

07 禅定と苦行、そして中道・真実の仏教者に苦行は不要 すみませんが、前回( 654_ひしみー075 )の内容をどう理解したらいいのか、特に、ひろさんの理屈立てが、混乱してよくわからず、整理しきれないので、間をおくかもしれません。ご了承願います。春雨☆サラ…

653_ひしみー074

07 禅定と苦行、そして中道・真実の仏教者に苦行は不要 ちょっと、お釈迦さんの悟りへの道筋における(または悟りを目指す一般的な求道者(ぐどうしゃ)の求める)、苦行の意味合いと、その本質的によって来(きた)るところについてなど、2 回費(つい)やしてしま…

652_ひしみー073

07 禅定と苦行、そして中道・沙門ガウタマはなぜ苦行をしたのかちょっと足踏みした内容で、繰り返しになり、申し訳ないのだが、とりあえず、念を入れたいの点があるので、また、このテーマについて書くことにする。ご了承頂きたい。それは、 前々々回( 649_…

651_ひしみー072

07 禅定と苦行、そして中道・沙門ガウタマはなぜ苦行をしたのか前回、ひろさんの本のお釈迦さんの修行の道のり(?)で触れたことの続きになる。お釈迦さんの修行 修行→禅定→苦行→中道この苦行には、肉体人間が抱(いだ)くあらゆる真善美に悖る感情想念、すなわ…

650_ひしみー071

07 禅定と苦行、そして中道・沙門ガウタマはなぜ苦行をしたのか話に入る前に、苦行について。字引(国語辞典)を引くと。苦行~くぎょう~①(仏教語)苦しい修行。 (用例)断食の苦行。 ②苦しくつらい行い。 (用例)難行苦行。 ここでは、①の意。になるのだが、ひ…

649_ひしみー070

07 禅定と苦行、そして中道・苦行を始めた沙門ガウタマアーラーダ仙、ウドラカ仙の下を難しいとされていた禅定の技術をいとも簡単に会得して、次々に去って行った沙門ガウタマ(お釈迦さん)。彼は次に苦行をやることになる。彼は後にブッダガヤーとよばれる、…

648_ひしみー069

07 禅定と苦行、そして中道・テクニックだけでの禅定ではだめ適当にいく。ひろさんによると、禅定は仏教における三学の一つでこれなくしては仏教はあり得ないから、沙門ガウタマ(お釈迦さん)が、アーラーダ仙、ウドラカ仙に師事したことは幸いだ、とのこと。…

647_ひしみー068

07 禅定と苦行、そして中道・ウドラカ仙に師事した沙門ガウタマアーラーダ仙の下を去った沙門ガウタマ(お釈迦さん)は、次にウドラカ仙に師事した。この経緯をひろさんは、おおよそ、以下のように分析している(私が勝手に意訳・省略・縮小させてもらう)。お釈…

646_ひしみー067

07 禅定と苦行、そして中道・アーラーダ仙から禅定を学ぶ今回から、第 7 章( 07 禅定と苦行、そして中道 )に入ります。適当にいきます(改変などあり。以下のすべての文章に同じ)。前章で、阿闍世(あじゃせ。ビンビサーラ王の息子)の話まで出たのに、また、父…